【須坂市議会一般質問】今後の市内小中学校プールのあり方検討

2023-06-24 09:36 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会6月定例会一般質問は20〜23日に行われた。市教育委員会は、今後の市内小中学校プールのあり方や水泳授業の実施方法について「プールのあり方検討会議」を設けて検討していく方針を示した。野崎天馬議員の質問に答えた。
 小林雅彦教育長は、少子化や授業日数の減少、施設の老朽化などの要因を挙げ「近年、水泳授業を取り巻く環境が大きく変わろうとしている」と説明。
 効果的な水泳授業のあり方や教員の働き方改革だけでなく、児童生徒数の将来推計や現在の学校プール・指導体制の状況、長期的な展望に立った費用対効果、国の施設補助制度の動向など「さまざまな点から検討を進めたい」と答えた。
 市内では本年度、豊丘小がプールの老朽化に伴い、高甫小プールを利用して水泳授業をしている。市教委は当初、本年度から豊丘小プールを廃止する方針だったが、市議会が3月定例会で当初予算に対し、廃止の方針撤回などを求める付帯決議を全会一致で可決。市教委は廃止を取り下げ、市全体の課題として検討会議で今後のあり方を模索する。
 市教委によると、検討会議では学校プールの更新・維持・廃止、校外プール施設の活用、水泳授業・指導の考え方について検討する。現場の声を聞くためのアンケートも実施する予定という。
 検討会議は、PTA会長や小中学校長ら委員6人と、教育長ら市教委4人の計10人で構成。学校教育課に事務局を置く。会議は7月7日を皮切りに、2カ月に1回程度開く。市教委は検討会議の提言をもとに、今後の対応方針を作成する。
 中島義浩議員が質問した使用済み紙おむつの保育園での処分について、市教委は本年度から公立保育園で処分を始める方針を明らかにした。現在は保護者に持ち帰ってもらっているが、新たなサービスで保護者の負担軽減を図る。
 市教委では園処分の実施に向け、6月7日からサンプルデータを取りやすい1園で試行を開始した。400リットル容量のごみ集積ボックスを設置し、6月26〜28日の3日間分を回収するという。
 市職員が回収と、ながの環境エネルギーセンター(長野市)への搬入を行う予定。小林教育長は「処分量や回収方法、回収ボックスの容量や仕様など現場となる園の声を聞き、考察していきたい」と述べた。
 試行後、全公立保育園での処分開始に向けた計画を再考し、委託事業として年内に補正予算を計上する予定。
 使用済み紙おむつについては、厚生労働省が今年1月、保護者や保育士の負担軽減を目的に、保育園での処分の推奨を通知。市教委は他市の状況なども踏まえ「導入すべきサービス」と判断した。
 岡田宗之議員がただした対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIについて、市は導入を検討していく考えを示した。住民サービスの向上や業務の効率化などに役立てる狙い。
 会議録の要約や課題に対する解決策のアイデア出しなどでの利活用が考えられるという。生成AI機能が追加された県内自治体で共同導入している文字起こしツールを使って、利用場面や有用性などを検討していく。
 中島久総務部長は、業務効率化による労働力不足解消や生産性向上などのメリットと、情報漏えいのリスクや誤った情報が提示されるなどのデメリットを踏まえ「まずは政策推進課デジタル活用推進室で機能の確認を行い、活用ルールを定めた上で試行を含めた職員の利用を検討したい」と答えた。
 また、市は各地で相次ぐマイナンバーを巡るトラブルについて、市が把握できる範囲では、現時点で不具合やミスは確認されていない、とした。

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