【県議会】堀内氏は議員運営委員長に〜小林氏は農政林務委員会軸に

2023-05-27 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 4月30日に任期が始まった須坂市・上高井郡選挙区選出の県議会議員、堀内孝人さん(74、自民党県議団、当選3回、須坂市中島町)と、小林君男さん(66、無所属、当選2回、須坂市坂田町)は22、23日、本紙の取材に抱負を語った。先ごろ招集された県議会臨時会では正副議長や常任委員会委員等が決まった。6月定例会は6月22日から7月7日までの16日間。一般質問は6月27〜30日。
 堀内議員は2回目の産業観光企業委員会所属。産業労働部や労働委員会、観光部、企業局の水道・電気事業を受け持つ。
 「県政にとって大事な三分野を担当する。中でも特に観光は大事な分野。産業振興も製造業や中小企業等が頑張る地元須高地域にとっては大事な分野だ。皆さんに一層励んでもらうためにも力を尽くしたい」
 また、2回目の議会運営委員となり、初の委員長に就いた。改選後初の議会運営委員会(19日)では、委員長として6月定例会の日程等を決めた。
 「委員長は総務企画警察(3年前)、農政林務(2年前)、危機管理建設(1年前)に続いて4年目だ。議運は委員会開会10日前に日程を公表して正式に決定する。19日の初委員会は正副委員長を含む11人が初顔合わせをした。定例会を円滑に進めるのが議運委員長の役割。毎回うまくいけばいい」
 所属する自民党県議団(風間辰一=たつふみ=団長、24人)では副幹事長(2人の1人、幹事長は宮本衡司=こうじ=議員)に就いた。政調会(14人)の委員の1人で、意見書作成のための審議や要望事項作成にも関わる。
 また、未来を切り開く県民との意見交換会のための三つの専門部会の第一部会の部会長に。各地域に出向いて県民の意見を聞き、自民党県議団の考えを伝える集会を開く。
 公約に掲げる千曲川の堤防強化や千曲大橋の早期建設などを中心に議会活動や議員活動を進めたいとする。
 「これまで通り、住民の皆さんのご意見をお聞きしながら地道に活動していきたい」
 一方、小林県議は、3年前に続いて2回目の農政林務委員会所属に。「委員会(6常任委員会)は1年ごとに変わるのでいろんな委員会を経験したい。前回より課題を深く掘り下げることができる」と意欲を見せる。
 人口減少社会の進展とともにこれまで地域のことは地域でしてきた、各地域が持っていた住民力が弱まってきている。これを政治課題だと考える人が増えているという。「少子化がいろんな分野に影響している。この静かな有事が一番力を入れなければならない課題だ」とする。
 県政に向き合う姿勢として「野党共闘候補と確認してもらったので理事者側の提案をしっかり見極め、施策が県民のための優先順位かを明確に追求していくことが私の役割。節度ある批判と道理ある提案に尽くしたい」。
 前期4年間は全ての定例会で一般質問し、「県議会だより」にまとめ、16回届けたが、県政課題は幅広く、奥が深い。「誰もが住みやすい地域で過ごせるよういろんな課題を解決していくことが大事だ。暮らしに必要な全ての分野で調査し提案していきたい」
 坂田町と豊丘町で畑仕事も続け、経験が生かされている。子育て世代の支援や公共交通の維持など大きな課題も山積する。「やりがいを持って向き合いたい。一歩抜け出すためにどうするか考えていきたい。限られた財源の中で、誰一人取り残さない県政実現のためシャンシャン議会や翼賛議会には絶対にさせない決意をもって4年間に臨みたい」
 2人の無所属議員の1人。県議は57人。会派は5会派。

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