須坂市が「恋人の聖地」市町村と新年度から出生率向上・人口拡大へ共同事業

2022-01-22 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 「恋人の聖地」に選定される須坂市は、同様に選定される全国13市町村とともに新年度から5年間、共同で新たな事業を実施する計画だ。事業名は国の地方創生推進交付金活用「出生率向上・関係人口拡大に向けた恋人の聖地バーチャルコンパクトシティ」事業。先ごろ、市議会全員協議会に説明した。県内参加は須坂市だけ。市実施分事業費の合計は5億4,619万円。22年度は9,782万円余を予定する。
 新規事業の他、既存事業を振り替えることができるという。全体の「実施計画書」を代表団体の大阪府泉佐野市から今後、内閣府に提出。事業採択(3月末発表)が見込めるため市は新年度当初予算案に計上するとする。
 事業の目的は、出生率向上につなげるため「関係人口の拡大」をテーマに市町村が幅広い事業を取り込み、全国の市町村と連携して持続可能な地域活性化を目指すとする。人材や産業等地域資源を生かし、地域への人と資金の流れを強化する。
 具体的には、1.ICT(情報通信技術)の活用により全国市町村と連携して対象者を拡大。事業の効率化と結婚環境の醸成を図り、各市町村の根本課題となる婚姻数や出生率の向上に取り組む。
 2.仮想からリアルへ。関係人口拡大に向けて全国の人々を対象に、ICT活用による仮想市民登録と、人を介さない多目的「登録・マッチング」の仕組みを利用し、各市町村の幅広い事業(農林水産・商工・定住促進・少子化対策など)とつなぐことにより、現実の各市町村のコアなファンとして取り込み、関係人口の裾野拡大とともに出生率向上につなげる。
 須坂市が計画する22年度新規事業、新規+既存事業、既存事業は次の通り。
 【新規】▽スポーツを通じた観光交流促進事業=北部運動広場の芝生化こけら落としイベント等 60万円▽恋人の聖地選定委員 華道家假屋崎省吾氏等の花めぐり観光振興事業=須坂アートパーク内全体を活用した生け花とトークイベント等 580万円
 ▽演劇交流を通じた地域活性化と交流促進・人材育成事業=既に形成されている演劇交流の取り組みを側面から支援 220万円▽新たな地域の魅力発信事業(臥竜公園&動物園&博物館を一体としたにぎわい創出事業)=市動物園開園記念イベントと併せ、エリア一帯で恋人の聖地にちなむイベント開催等 1,200万円
 ▽小中学校オンライン国際交流促進事業 218万円▽観光資源活用事業=特産フルーツ活用事業やみそなど伝統食材活用事業等 3,000万円
 【新規+既存】▽移住定住の促進事業 579万円▽須坂市を代表するくだもののブランド力向上事業 170万円【既存】▽中心市街地活性化事業 423万円▽観光・誘客宣言事業 2,160万円▽産業人材育成事業 222万円▽信州須坂紙芝居のさとプロジェクト事業 107万円▽店舗回遊にぎわい促進事業 320万円

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