2022-01-22 07:00 am by 須坂新聞
須坂市南小河原出身の小林裕和選手(35)は先ごろ、埼玉県で開かれた第32回全日本セパタクロー選手権大会(3人制)で優勝を飾り、2年ぶりに日本セパタクロー界の頂点に立った。「毎試合厳しい戦いが続いたが、とても良い緊張感の中で試合ができるうれしさを感じている」と喜んでいる。
コロナ禍で練習場所の確保もままならず、思うように練習ができなかったり、例年だと年5回ほどある国際大会も全て中止になるなど、試合感覚の戻らない状況が続き、「2020〜21年は国内大会で思うような結果が出せていなかった」。そんな中でも「クラブメンバーと切磋琢磨し、メンタル面もスキル面も成長できた」と、2年ぶりの有観客での全日本選手権で日本一という結果を残した。
セパタクローは東南アジア伝統の球技。バドミントンと同じ広さのコートで空中高く跳び上がり、オーバーヘッドキックなどで相手に球を蹴り込むアクロバティックな激しい競技で「空中の格闘技」とも呼ばれている。
小林選手は小学2年のときにサッカーを始め、松商学園高ではインターハイに出場するなど活躍したが、日体大進学後にセパタクローの豪快なアタックや繊細な足さばきに魅了され転向。日本代表に選ばれ、13年にわたり日の丸を背負って国内外で戦ってきた。
2014年の韓国・仁川大会、18年のインドネシア・ジャカルタ大会と2回連続でアジア大会に出場。インドネシア・ジャカルタ大会ではクワッド(4人制)で銀メダル、ダブル(2人制)団体で銅メダルに輝いた。
来年中国・杭州で開かれるアジア大会では3大会連続出場と「念願の金メダル獲得」を目指す。全日本選手権後、日本代表強化指定選手に今回も選ばれ、「ここからまたギアを上げ、日本チームとして最高の1年にするべく頑張っていきたい」と意気込んでいる。
2022-01-22 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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