2020-03-07 07:00 am by 須坂新聞
須坂市内3高校でこのほど、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、県教委の方針に沿って出席者を限定したり時間を短縮するなど、いずれも規模を縮小しての開催となったが、卒業生は「各所でさまざまなイベントや式典の中止が相次いでいる状況だが、卒業式ができてよかった」と喜んでいた。
このうち、須坂東高校では4日、卒業生225人がそれぞれの目指す進路に向かい、決意を胸に思い出の学びやを巣立った。
式は会場を本来予定していた大体育館から小体育館に変更し、卒業生と教職員のみで、送辞を述べる代表生徒一人以外の在校生や保護者、来賓の列席はなし。国歌や校歌などの式歌の斉唱も省略するなど30分程度に短縮して行われた。
各クラスの代表生徒6人に鳥谷越浩子校長が卒業証書を授与。式辞で鳥谷越校長は「混乱の現状の中、このような形ではあるが、卒業式が挙行できたことを大変うれしく思う」とした上で、卒業生が生まれてからこれまでの激動の18年を振り返りながら、「今日あることが明日あるとは限らない。そんな世の中を迎え、皆さんの船出は大海原への航海の始まりではあるが、希望を持ち、自分の船をこぎ、渡り歩いていってほしい」と激励した。
卒業生代表で答辞を述べた生徒会長の児玉大和君(山ノ内町)は取材に「休校の期間中だったので、中止になってしまうか不安だった」と話し、「新型コロナウイルスの影響で例年とは違う卒業式になったが、中止にならず無事に終えられ、クラスのみんなとも別れの瞬間を楽しめたので本当によかった」と笑顔を見せた。
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