【相森中】防災キャンプって?

2019-08-31 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 相森中PTA(小林泰会長)は24〜25日に一泊二日で「防災キャンプ」をした。段ボールを使い、体育館に寝場所やプライベート空間を設営し、避難所での宿泊を体験した。夕食や朝食は非常食を取った。救急法やロープの使い方の講習を受けた。県危機管理防災課の田村浩二さんを講師に招いた出前講座「避難所運営ゲーム」では求められる対応を図上で考えた。
 避難所運営側の危機管理を模擬体験するゲームは、避難所運営ゲームの頭文字からHUG(ハグ)と呼ばれる。5人のグループが避難者の年齢・性別・国籍・抱える事情が記されたカードを避難所に見立てた平面図に、適切に配置していった。
 活動しやすいよう通路を設け、プライバシーには配慮する。掲示板などを置いて情報の見える化をする。
 災害関連死の分析から、肉体的・精神的疲労を考慮したトイレ・キッチン・ベッド(TKB)重視の健康的な生活場所の提供など運営側がしなければならないことを考えた。
 講師は取材に「まずは自助。避難所はいずれ食料が届く。救急搬送車両を考えて駐車場整理は早めに係を配置する。運営にいろんな考え方や方法があることに気付いたと思う。防災を自らのことと考えて」と述べた。
 参加者はPTA役員と家族、教員、生徒ら24人。大沢ゆかり副会長は「やってみないと分からないことが多かったが、自分たちがどうするかを考えるきっかけになった」。小林会長は「消防の人などの指示を仰がなければならない場面に経験が生かせる。有意義だった」と語った。
 市は25日、相中グラウンド・体育館で総合防災訓練を開いた。災害対策基本法や市地域防災計画に基づいて。69町から533人。27団体・職員・相中生・来賓ら総勢950人が訓練に参加した。
 避難所設置訓練でプライベートルームを作った津兼慶人(けいと)さん(相中3)は「何となく大まかにはできたが、細かなところは分からなかった。体験が次に使えそうだ」。青木李來(りく)さん(同)は「入ってみて思ったより広かった。協力してできた」。矢野咲良(さくら)さん(同)は「区切れる空間は安心する」と答えた。
 この日、相森町は独自の避難訓練もした。

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