2019-08-31 07:00 am by 須坂新聞
JAながの須高ブロックは2018年度のブドウ販売額が過去最高の44億2,257万円を記録した。消費者ニーズに沿った種なしのシャインマスカットとナガノパープル、種なし巨峰を核に品種改良と生産振興を図ってきた。さらに「フルーツハリウッド須高」と銘打って、最高品質果実を「大地のしずく」として販売するなどブランド化を図り、ブドウを中心に全国に誇る果樹産地に育ててきた。
ブドウ販売金額はJA須高時代では1994年度の42億7千万円が最高だった。18年度は生産量では当時に及ばないが、シャインマスカット、ナガノパープルなどの販売単価が高く、ブドウ全体の販売額を押し上げた。
18年度の販売額の構成では、シャインマスカットはブドウ全体の59%に当たる26億1,621万円。種なし巨峰は21%の9億2,214万円、ナガノパープルは11%の4億9,301万円。果実全体の販売額61億900万円のうちブドウは72%を占めている。またJAながの全体のブドウ販売額は64億8,722万円で須高ブロックは68%を占めている。
須高ブロックが進めてきた生産振興策はナガノパープル、シャインマスカットを基幹とした産地づくり強化のほか▽組織一丸で良食味・着色・粒肥大がそろった高品質生産(栽培講習会、園地点検、糖度検査)の推進▽高品質、長期販売のための雨よけ施設、ハウス栽培・貯蔵施設の推進▽生産基盤強化のため後継者育成、Iターン・Uターン就農者支援▽生産振興と生産技術の向上▽適地適作を考慮した生産―など。
今後は、これらの振興策をさらに推進しながら、香港、台湾を中心とした海外輸出を積極的に行い、将来的に50億円を目指す。
さらに須高ブロックでは県果樹試験場が開発した赤色系の種なしブドウのクイーンルージュを早期産地化し、シャインマスカット、ナガノパープルとのセット販売を計画する。
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