2019-08-03 07:00 am by 須坂新聞
市は「食べ残しを減らそう!3010(さんまるいちまる)運動事業」で啓発ポスターを作った。宴会の乾杯から30分とお開き前10分は自席で料理を楽しみ、食べ残しをなくそう。食べられるのに捨てられる「食品ロス」が全国で年間約643万トン(平成28年度推計)。1人当たりに換算すると毎日茶わん一杯分のご飯を無駄にしていることに。宴会では「30・10運動」を実践し、食品ロスの削減に努めよう―と訴えている。
年間廃棄量643万トンの中身は、食べられるのに捨てられた食品や、食べ切れずに捨てられた「食べ残し」の他、調理に使い切れなかった、賞味期限・消費期限が過ぎて捨てられた食品が含まれる。まさに「もったいない現実」が続いている。
県は「食べ残しを減らそう県民運動」を平成22年度から進めている。松本市や県内他市町村でも取り組みが続いている。
市の年間可燃ごみ排出量は、平成21年度から30年度までの10年間では10,471トン(28年度)から11,011トン(22年度)まで。
1人1日当たりの排出量比較では、市は県内19市中少ない方から7番目の758g(29年度)。一番少ないのが東御市の564g。一番多いのは松本市の1,028g。
県が呼びかける「チャレンジ800」(800gを切る)は、達成している(生活環境課)というが、市一般廃棄物処理基本計画の年間排出量目標値(令和2年度9,750トン)はこのままではクリアしそうにない。
食品ロスは、市の可燃ごみ展開検査(都市部と農村部の計60袋抽出調査から分析、平成30年10月実施)では合計重量の2.8%に当たる7.2kg。仮に年間に換算すると296トンとなり、処理経費に換算すると数百万円になるという。
市は「数百万円の削減につながる可能性があり、30・10運動を進めたい。宴会の際は頼みすぎないを念頭に適切な注文量を。コースの場合は30・10運動を実践して食べ残しを減らして」と話す。
500枚印刷。市内飲食店や69自治会などに配布していく。事業費は約10万円。
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