この本で日本語を学んで〜中国・四平市に寄贈

2019-04-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市と須坂市日中友好協会は、市と中国吉林省四平市の友好都市提携25周年記念事業として、四平市で日本語を学ぶ学生に役立ててもらおうと、189冊の本を贈呈することになり、このほど、市立須坂図書館で発送式を行った。
 2017年に三木市長を団長とする親善訪問団が四平市を訪れた際に、現地の女性通訳から「四平市には日本語を学んでいる学生がたくさんいて、数少ない日本語の本を活用している」という話を聞いたのがきっかけ。
 三木市長から、同図書館に「四平市に本を寄贈できないか」と相談があり、同図書館では、昨秋開催した「ブッグリサイクル市」での市民からの提供本、長年収蔵した後に除籍した本など約1万冊の中から、現代日本文学全集、村上春樹の「ノルウェイの森」、山崎豊子の「沈まぬ太陽」をはじめ、コミックの「銀河鉄道999」や「釣りキチ三平」なども選んだ。
 本の最終梱包は市日中友好協会の小?邦義理事長(塩川町)、山崎始事務局長(北旭ケ丘町)、同図書館の文平玲子館長が行い、3人は「提携25周年の節目に本の寄贈が実現して感慨深い。これを機会に両市の友好が一層深まればうれしい」と話している。
 寄贈した本は船便で2カ月ほどかけて現地に届き、行政部局を通じて、私立の「吉林師範大学博達学院」に贈られる。同大学は2000年に設立したが、図書館は17年に設置したばかりで、日本語の本が少ない。現在日本語学科の学生が約100人、第2外国語で日本語を学んでいる学生が約600人おり、大学側はとても喜んでいるという。
 なお、両市は1994(平成6)年に友好都市提携を結び、5年ごとの公式訪問のほか中学生の卓球交流や市民の親善訪問なども行っている。25周年の今年は、須坂市から8月10〜13日に四平市を訪問、北京なども観光する。また、四平市からは10月に須坂市を訪れる予定という。

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