協力隊常駐で活性化拠点に〜須坂市中心市街地の歴史的建物

2019-03-23 07:00 am by 須坂新聞

まちづくり icon 須坂市は、郷土食体験などの施設「よっと蔵い」として使われていた上中町の歴史的建物を、2019年度から中心市街地の空き家・空き店舗活用やにぎわい創出などの拠点にする方針だ。地域おこし協力隊が常駐して、起業や移住希望者に空き家・空き店舗情報を提供したり、若者や子育て世代の女性などの活動、交流の場などとしたい考え。
■空き家・店舗紹介や活動・交流の場
 よっと蔵いだった建物は、蔵の町並みの一角、ローソン須坂上中町店東側にある。明治に建てられた大壁造りの建物で、市が所有している。昨年秋まで女性団体に貸し出し、郷土食作り体験の場などとして利用。その前は町並み案内処だった。木造2階建てで、1階は多目的スペース、厨房、2階は会議室、事務室など。延べ床面積約170平方メートル。
 計画では、高校生や市民と共に、内部を改装し、7月ごろから地域おこし協力隊2人が常駐する。協力隊は市商業観光課に配属されている宮島麻悠子さんと、もう1人は新たに採用する。起業・移住希望者に空き家・空き店舗を紹介したり、物件の掘り起こし、貸し手と借り手の調整を図るなどする。
 多目的スペースや会議室などは貸し出す。文化、音楽、食などの教室やイベント、講習会、会合、自習など自由に利用してもらう。
 市商業観光課は「多様な人に使ってもらい、人と人をつなげ、新しいことを生み出したり、やりたいことやアイデアの実現を後押しする場にしたい。それにより、まちの中でいろいろな動きが出てくれば」とする。
 4月14日には起業・移住希望者を対象に空き家めぐりを開く。物件5件を案内する。空き家・空き店舗所有者に対しても、ことし2月に有効活用のセミナーを開いたほか、各戸にチラシを配布した。
 中心市街地は近年、空き家や空き店舗をリノベーション(改修)して開業した店が増えている。同課などによると、そうしたこともあり、リノベーション可能な物件を尋ねる、起業希望者からの問い合わせも多いという。
 市は同所から約200m南側にある、国登録有形文化財の歴史的建物ふれあい館しらふじも、19年度から民間に貸し出す方針。

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