2019-03-23 07:00 am by 須坂新聞
須坂市豊洲地区で活動している地域おこし協力隊の成田あゆみさん(31、南小河原町、千葉県出身)は、捨てられている摘果リンゴの活用法として、ジュースの開発に取り組んでいる。先ごろ、成分を分析した結果、成熟リンゴジュースに比べて、ポリフェノールが約2倍含まれていることが分かった。また、渋みはなく、甘さ控えめで飲みやすいことから、今後、商品化したい考えだ。
摘果リンゴのジュースは、昨年7月中旬から8月にかけて豊洲地区の畑で取ったふじ、秋映、シナノゴールドのミックス。比較のため、摘果リンゴと同一農家の畑の成熟リンゴ(ふじ)のジュースも作った。どちらも2月まで冷蔵庫で保存しておいたリンゴを使い、ジューサーで皮付きのまま絞って、その後、加熱処理した。
県農村工業研究所で成分分析したところ、100g中に含まれるポリフェノールは、成熟リンゴジュースが44.4mgに対して、摘果リンゴジュースは90.8mg。糖度は成熟リンゴ17.0%に対して、摘果リンゴ12.5%。酸度はどちらも0.3%台だった。ポリフェノールは抗酸化作用があり、健康にいいとされている。
成田さんによると、1つのリンゴに含まれるポリフェノールの量は、摘果リンゴも成熟リンゴも変わらない。摘果リンゴの方が小さいため、ジュースを作るのに個数を多く使う。そのため、ポリフェノールの量が多くなるという。
昨年11月の豊洲文化祭で来場者に試飲してもらったところ、「甘すぎず、さっぱりしていて飲みやすい」との声が多かったという。
ことし、自身で摘果したリンゴを使って商品を作る予定で、「健康面などをPRしながら、豊洲の特産品として売り出したい」。
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