高校生劇団が旗揚げ公演〜亀倉町出身の菊池侑希さん主宰

2019-02-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市亀倉町出身の菊池侑希(ゆうき)さん(16、東京都)が主宰、県内・都内の高校生4人で結成する「劇団未来号」は23・24日の両日、須坂市仁礼町の日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」の市民ギャラリーで旗揚げ公演を行う。
 主宰の菊池さんは3歳から中学3年生までの約10年間、長野市のNPO法人劇空間夢幻工房(青木由里代表)に所属。小学3年生の時、700人の観客の前で主役の幼少期を演じた感動が演劇を志す原点となった。
 本格的に芝居を学ぼうと昨年、東京の通信制高校に入学。同級生ら高校生だけで、昨年10月に劇団を立ち上げた。菊池さんが脚本、演出、構成などを担当し、他の3人も俳優、ヘアメーク、広報、制作、スタッフなど1人で何役もこなす。
 菊池さんは、旗揚げ公演を青木さんに報告すると「おめでとう、頑張って」と励ましてくれたといい、「演劇の基本を徹底的に教わり、私の土台となっている。本当に感謝しています」と話す。
 公演は2作品。1つは岸田國士(くにお)原作の「紙風船」現代版。結婚1年目の夫婦の会話から理想の夫婦像を探るもの。岸田國士のセリフに忠実でありながら、菊池さん独自の解釈を加える。もう1つは菊池さんオリジナルの「ヴァンパイア」。織田信長、明智光秀、森蘭丸らが登場し、勢いある会話劇が楽しめる。
 菊池さんは「旗揚げ公演は地元で開きたいと考えていた。躍動感あふれる身体表現を見てほしい。本気のバカをやって日本一を目指したい。地元の皆さんにぜひ見てほしい」。
 主役を演じる渡辺綾音さん(17、田川高3年)は「菊池君の本気度に共感しました。公演では高校生の本気を皆さんに見せたい。今春桐朋学園芸術短大の演劇専攻に進学して演劇を学ぶので、人を元気づけ、生きる希望を与えられる表現者を目指していきたい」と話している。
 開演時間は23日が(1)午後1時(2)5時半(3)7時半。24日が午後1時(2)4時。チケットは大人1,000円、高校生800円、中学生以下500円、未就学児無料。問い合わせは菊池さん☎080-6997-8535まで。

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