2019-01-19 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の小河原町公会堂で14日夜、小正月の伝統行事「小豆焼き」が行われた。いろりの炭火の上で熱した鉄製の小皿に小豆を置いて、その回り具合でその年の農作物の出来や世相などを占うもので、今年はリンゴの早生種やモモの中生種、晩生種が「上々」などとなった。
小河原町の小学生が神主役となり、占う項目ごとに「良くばお回り、悪しくばお回りなさるな」とかけ声をかけながら、小皿の上に小豆を置いた。判定人の大人が「大極上々」「上々」「上」「中」「下」の5段階で判定した。
地域で栽培が盛んなリンゴやブドウを占うと、集まった人たちは「飛び出ろ」「跳ねろ」などと声を上げて見守った。
リンゴ農家の丸山勝美さんは「今年は台風が無いとのことだったので一安心した。地域みんなで集まって楽しむことができた」と話していた。
神主役を務めた野口翔琉(かける)君(豊洲小5年)は「少し緊張したけど、小豆がたくさん回った時はうれしかった」。丸山竜平君(同)は「景気が『中』だったので、もっと良く回れば良かった」と喜んでいた。
同町の小豆焼きは戦後復活し、毎年、地元の農家組合が中心となって、どんど焼きの後に行っている。
判定人の丸山康男さんは「子どもたちに地域の伝統を知ってもらったり、大人と子どもの交流の機会になっている。農家も子どもも減少しているが、みんなで努力して何とか継続している」と話していた。
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