【須高の7・8月】熱中症54件、過去最多上回る〜猛暑日は3年の3倍

2018-09-08 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 猛暑に見舞われた今夏の日本列島、須高地区はどのくらい暑かったのか―。気象観測装置を設置している須坂市消防本部のデータで昨年と今年の7・8月で比較すると、35度以上の猛暑日は昨年が計4日、今年が計12日。昨年も暑かったが、今年の方が歴然として暑かったことを数字上でも示している。須高地区の熱中症患者の救急車搬送は54件に上り、現時点で既に過去最多(47件)を上回っている。

 7月を比較してみると、30度以上の真夏日は昨年は18日、今年は26日。うち35度以上の猛暑日は昨年3日、今年10日。平均気温は昨年が25.2度、今年が26.8度。最高気温は昨年が35.8度、今年が37.1度。降水量は昨年が18日間で計186.0mm、今年が8日間で112.5mmで約40%減少した。
 8月を比較してみると、真夏日は昨年が19日、今年が23日。うち猛暑日は昨年1日、今年2日。平均気温は昨年が25.0度、今年が25.9度。最高気温は昨年が35.0度、今年が38.1度。降水量は昨年が17日間で計111.0mm、今年が12日間で計77.5mmで約30%減少した。
 数字では今年7月の暑さが際立っており、1カ月(31日)のほとんど(26日)が真夏日という猛暑に見舞われた。今年は6月にも猛暑日を記録しており、例年以上に「暑い夏」が長く続いた。
 熱中症患者の今年最初の救急車搬送は4月29日で、昨年(5月19日)より半月早く、6月末日時点では昨年6件、今年8件とさほどの違いはなかったが、7月に入って急増し、9月5日現在で、昨年の総数(33件)より60%以上も多い54件に上っている。
 54件の内訳は▽発生場所=須坂市40件・小布施町11件・高山村3件▽屋内外=屋内21件・屋外33件▽性別=男性30人・女性24人▽傷病程度=重傷1人・中等症23人・軽症30人。
 須坂市消防本部警防課では熱中症搬送の統計を2010年度から取り始めているが、各年度の状況は(1)10年=6月26日〜9月5日の31件(2)11年=6月22日〜9月18日の26件(3)12年=6月2日〜9月28日の47件(4)13年=5月6日〜10月8日の32件(5)14年=6月2日〜8月19日の15件(6)15年=4月28日〜9月23日の26件(7)16年=5月15日〜10月2日の28件(8)17年=5月19日〜8月17日の33件。
 今年の搬送件数は既に過去8年間で最多だった47件(12年)を上回っている。熱中症は10月まで発生しているケースもあるため、さらに増加することが懸念される。
 警防課では「今年は屋内での発生が多く、中等症になっている人が目立つ。夏が過ぎても油断することなく、十分な対策を心掛けてください」と呼び掛けている。

2018-09-08 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。