2018-09-01 07:00 am by 須坂新聞
第70回記念県美術展(運営委員会主催)があす2日まで松本市美術館で開かれている。須高地区ではジュニアの部(16〜18歳)で須坂東高美術部の坂田奈々さん(3年、須坂市屋部町)がジュニア大賞、澤田奈緒さん(3年、須坂市亀倉町)がジュニア準大賞のトップ2に輝き、顧問教諭の本島雅之さん(44、長野市)も一般・洋画の部で第一法規賞に選ばれるなど、須坂東高美術部が大活躍した。
ジュニアの部は70回記念で設けられ、須坂東高美術部からは参加を希望した6人が油彩画1点ずつを出品。全県からは34点の応募があり、大賞に選ばれた坂田さんの50号の作品「GOOD-bye」は、審査長から「大胆に描かれた手、窓枠、グラウンドの三つの関係に確かな構成力を感じる」と高い評価を得た。
坂田さんは「部活動を引退する最後の作品で、充実した部活動とそれが終わってしまう寂しさの両面を表現しました。このような大きな賞をいただくことができてとてもうれしい。有終の美を飾ることができました」と話している。
準大賞の澤田さんの作品は50号の「がらんどうに」。本島さんは「絵の具の乗せ方が上達した。3年間の努力が実を結んだ」と評価する。
澤田さんは「大賞にはならなかったけど、自分的には満足した作品。信州総文祭で全国
の高校生の作品を見て刺激に受け、仕上げの段階で参考にさせてもらいました」と話して
いる。
同部では坂田さんが部長、澤田さんが副部長を務める。今回出品した6人全員(2人のほかに、2年の君塚紅さん=須坂市夏端町、2年の小宮山萌香さん=長野市、2年の丸山愛加さん=須坂市南原町、1年の小山千誉さん=須坂市豊丘町)が入選し、2人は「それが一番うれしい」と喜んでいる。
本島さんは同部を指導して6年目。「10人の部員全員が気持ちを込め、真剣に向き合ってきた。お互いに意見を出し合い、課題を見つけ、技術を高めてきた。本校が創立100周年を迎える記念の年に美術部としての成果を実らせることができて大変うれしく思っている」と話している。
受賞作品は展覧会終了後、同校に飾られ、多くの生徒や来校者に見てもらうという。
また、本島さんの受賞作品は50号の「水たまり」。審査長から「物思いにふける少女の憂いを水たまりの光の中に表現している」との評価を得た。
本島さんは6回目の出品で初入賞。「高校生と同じ部室で描いているので、高校生から元気と刺激をもらった。部員のみんなに感謝したい。今後も水をテーマに描き続けていきたい」と話している。
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