2018-07-28 07:00 am by 須坂新聞
県と県消防協会が主催する「第60回県消防ポンプ操法大会」と「第27回県消防ラッパ吹奏大会」は22日、木曽郡大桑村で県内13地区の消防協会代表が参加して開かれ、ラッパ吹奏で須高消防協会代表の須坂市消防団が優勝した。須高3市町村の輪番制で2年に1回出場する須坂市消防団は23回大会で出場機会ごとの連続優勝が10回で途切れ、25回大会で再び優勝、そして、今回2連覇（優勝は通算12回目）を果たした。また、小型ポンプ操法に出場した須坂市消防団は11位だった。
県大会の須高消防協会代表チームは、小型ポンプ操法は全国大会がある年は勝ち抜き方式、それ以外の年は輪番制（須坂〜小布施〜須坂〜高山）を採用。全国大会がないラッパ吹奏は毎年輪番制で出場している。
今年は小型ポンプ操法の全国大会がなく、両チームとも輪番制による出場。小型ポンプは第10分団（亀倉・夏端・米子・塩野町で編成）が、ラッパ吹奏は各分団からの選抜メンバーが出場した。
このうち、ラッパ吹奏は課題曲と自由曲を規定時間内（入退場を含めて9分以内）に吹奏し、規律20点・演奏100点（課題曲60点・自由曲40点）の120点満点で競った。
須坂市の登場順は2番目。昨年優勝の上田市は3番目、須坂市の10連覇を阻んだ辰野町は最後の13番目に登場した。
須坂市は自由曲に初の披露となるラッパ吹奏のオリジナル曲「微笑」を選び、気持ちを一つに吹奏。毎回のことながらトップレベルの須坂市が登場すると会場は静まりかえり、吹奏後は、その完璧な吹奏ぶりにどよめきが起こり、大きな拍手が送られた。
審査の結果、須坂市は112.97点を獲得し、2位の上田市（112.30点）を僅差で振り切り、3位の辰野町（107.02点）も抑えて、出場機会ごとの2連覇を達成した。
吹奏は須坂市、上田市とも素晴らしい出来で甲乙つけがたく、皆がドキドキしていた中で成績が発表されると喜びが爆発、歓喜の輪が広がった。須坂市から三木市長をはじめ消防団関係者、家族ら多数が応援やサポートに駆け付け、喜びを分かち合った。
須坂市のメンバーは前回から補欠を含めて10人が入れ替わり、休みは毎週月曜日だけという計34回の早朝練習（北部運動広場で午前4時45分〜6時15分）に取り組んできた。
新しい選手が多いチームがハードな練習を乗りこえ、大会でも接戦を制したとあって、選手や関係者の喜びも倍増、感極まって号泣する人が続出した。
ラッパチームの主将を務めた宮崎忠男さん（消防団ラッパ長、坂田町）は「大勢の皆さんのご支援ご協力のおかげで2連覇を達成することができ、感謝の一言。選手が入れ替わり、新しいことにチャレンジしなければ成長はないと思い、自由曲にレベルの高い曲を選択した。須坂の音色を作り上げるのに苦労した時期もあったが、最後はきっちりと仕上がり、本番は素晴らしい吹奏だった。選手たちは本当によくがんばってくれた」。
また、今年度消防団長に就任した田中敏勝さん（上八町）は「ポンプ・ラッパとも本当によくがんばってくれた。市民の皆さんにラッパ優勝の報告ができて大変うれしい。ご協力いただいた皆さんに感謝したい。会場の皆が須坂の吹奏に注目する中で素晴らしい吹奏をしてくれた。早朝練習などでご迷惑をおかけしたが、1件の苦情もなく、重ねて感謝したい。この優勝を励みとして今後も日々の消防団活動に努めていきたい」と話している。
ラッパ優勝の報はすぐに須坂市にもたらされ、当日夜、百々川緑地で開かれた「須坂みんなの花火大会」で神林章実行委員長（須坂商工会議所会頭）が冒頭のあいさつの中で披露、会場を埋めた大勢の人たちから大きな歓声が上がり、お祝いの花火も上がった。
24日には田中団長と宮崎ラッパ長が市役所を訪ねて、改めて三木市長に優勝を報告。市長は「全国でも有数の消防団ラッパ隊は須坂市の誇り。市民を代表して2連覇を祝福し、日ごろの活動に感謝したい」と讃えた。
なお、ラッパチームの選手（補欠を含む。名前の次は所属分団）は次のとおり。
▽主将 宮崎忠男＝ラッパ長▽指揮者 湯本直樹＝副ラッパ長
▽吹奏者＆打楽器奏者 島田憲一 松橋瞬 荒井秀一 山本陽介＝以上第1 神戸秀史＝第2 金箱高広＝第3 佐藤陽 北澤進太郎＝以上第4 滝澤和幸＝第5 中村武久 黒岩彰 野崎龍一＝以上第6 堀内正紀＝第7 佐藤大樹 茂野剛士 荒井佑介 関野浩功＝以上第8 駒津至＝第9 黒澤卓也 山岸弘和＝以上第11
2018-07-28 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
Tweet© 須坂市公認ポータルサイト・いけいけすざか. ALL Rights Reserved. Privacy Policy
