明徳山中の神木を高甫地域住民が推定樹齢600年のトチノキ探訪

2018-06-02 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市の高甫地域づくり推進委員会と公民分館第10ブロック(高甫)は26日、地域探訪として、明徳山の戸谷地籍にある推定樹齢約600年とされるトチノキを訪ねた。地域住民や役員ら約30人が険しい山道を分け入り、うっそうとした林の中に鎮座する古木に圧倒された。
 一行は戸谷林道から急斜面を約30分登り、尾根伝いに進んだスギ林の中にトチノキが現れた。
 樹高約15m、幹周り約7.5mある。以前落雷があった影響などで、根元付近の幹が空洞化するなどしているが、上部からは若い枝が生えて緑の葉を付けている。
 そばには、権現様と伝わる高さ約50cmの石祠がある。「元禄十四年(1701年)八丁村」と刻まれている。
 一帯の山林を所有、管理している上八町共有会の松澤秀樹委員長と先祖が明治時代ごろまで所有していた松澤重信さんによると、昔から「権現さんの栃の木」と呼んで、神木としてあがめてきたという。現在は2年に1回、共有会が一帯の手入れをしたり、トチノキのしめ縄を張り直して神事を行っている。
 田中伸治さん(52、明徳町)は「初めて見たが、スギ林の中に1本だけあって存在感がある。ガイドなしでは来られないので、見ることができて良かった」。山岸けさ江さん(68、村石町)は「こんな山奥に、こんな大きなトチノキがあるなんて信じられない。地域の宝として、これからも大切に守ってもらえれば」と話していた。

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