こども食堂で広がる輪

2018-05-19 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 新日本婦人の会須坂支部や須坂生活と健康を守る会、市民ボランティアで組織する実行委員会が「すざかこども食堂」を始めて1年余りが過ぎた。子どもを中心にした交流の場づくりなどを目的に2カ月に1回、主に市内の地域公民館で開いている。12日は仁礼コミュニティーセンターで開き、小学生や家族連れ、年配者ら約20人が訪れて一緒に食事を楽しむなどした。実行委員会では「少しずつ取り組みが知られて、来てもらえるようになってきた。運営協力者も増えた。今後は開催回数を増やしたり、学習支援などもできれば」と話している。
 12日は実行委員約20人と長野大学(上田市)ボランティアサークルの学生8人が協力して、カレーとオムレツ、山菜の副菜、ゴボウサラダ、おはぎなどを作った。正午にスタッフも含めて全員がテーブルに着いて、にぎやかに食事をした。食後は地元のグループによる絵本の読み聞かせを楽しんだ。
 友達同士で誘い合って参加した仁礼小5年の男子児童は「カレーが好きだけど、どの料理もおいしい。たくさん食べた」。小学生の娘2人と参加した会社員の女性は「アットホームな雰囲気でいい。核家族なので、年配の方などいろんな人と触れ合えていい機会になった。山菜の郷土食も食べられておいしかった」と話していた。
 すざかこども食堂は2016年12月から始めた。奇数月の第2土曜日に、調理室のある地域公民館などを巡回して開いている。12日の仁礼コミュニティーセンターで9回目となった。会費は高校生以下が無料、大人は200円。
 米や野菜などの食材は毎回、市民やJA、子ども食堂を支援しているNPO法人ホットライン信州などから無償提供を受けている。献立はカレーを中心に、その時ある食材を使っておかずなどを作っている。食後は紙芝居や読み聞かせを行っている。参加人数はまちまちで、多い時は約40人が訪れたという。
 実行委員の土谷フミエさん(米持町)は「自分たちで用意しているのはカレー粉と肉、調味料ぐらいで、それ以外は寄付していただいている。大変感謝している。ただ、会場の冷暖房費がかかるので配慮してもらえればありがたい。より多くの方に来てもらえるように工夫したい」と話している。

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