【古城荘賃貸から半年】サービス改善、充実進める〜食事やイベントなど

2018-03-31 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂温泉古城荘が昨年9月に、第三セクター須坂温泉株式会社から株式会社古城荘に賃貸されて半年が経過した。経営改善、集客の取り組みとして、料理の見直しや、ランチの提供、落語会、日帰り入浴割り引きを始めるなどした。株式会社古城荘によると、昨年9月〜今年2月の半年間の売り上げは前年同期とほぼ同じという。
 3月22日は大広間を会場に初めての落語会を開いた。約100人が1時間、真打ち・桂米福さんの落語を楽しんだ。長野市から訪れた酒井英二さん(65)は「落語会をやると聞いたので来た。古城荘は約10年ぶり。泉質もいいのでまた来たい」と話していた。落語会は今後は毎月第3水曜日に定期開催する。入浴客であれば無料で観覧できる。
 古城荘を賃借して以降、新たな取り組みとしてほかに、日帰り入浴客向けの休憩スペースを大広間に設けた。ランチはみそすきなどの各種定食や丼物、麺類を提供している。入浴割り引きデーも設け、毎月第1月曜日は須坂市民、第3月曜日は上高井郡住民が、通常500円の入浴料を300円とした。
 宿泊客の夕食や、宴会の料理は、金沢港から直接仕入れた魚を刺身などに使い、メーンの肉料理は豚肉から牛肉に変えた。天ぷらは揚げたてを、温かい料理は温かい状態で客に出すようにしたという。料理が異なる宿泊プランも増やした。
 ほかに、受け付けや売店の壁紙を変えたり、照明のLED化を進めて館内を明るくしている。
 9月〜2月の宿泊客数は前年同期比202人減の4,919人。日帰り入浴客数は1回券が前年同期比3,281人増の7,794人。回数券はこれまで1回ごとにつづり券を回収していたが、現在はスタンプを押す形にしているため正確な人数は把握していないという。
 回数券は今まで10回3,000円だったが、9月から13回5,000円(1回無料サービス含む)とした。売り上げは9月が119セットで、以降増えて2月は168セット。日帰り入浴客は、回数券利用者が減少し、1回券利用者が増えたとみている。
 従業員数は正社員4人、嘱託・パートタイム22人。
 同社の樺澤昇支配人は「温泉の泉質はいいので、食や部屋の満足度を上げたい。宴会客は地元の人がほとんどなので、料理がおいしければリピーターになってもらえる。まずはサービスを改善、充実させて、それから外への営業に力を入れたい」と話している。

2018-03-31 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。