【市立博物館】「機能分散化」の意見多数〜基本計画策定委

2018-01-20 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市立博物館のあり方を検討している市立博物館基本計画策定委員会(委員長・笹本正治県立歴史館長、委員15人)は15日、市防災活動センターで第3回を開いた。老朽化している市立博物館の移転の適否について、既存文化施設への分散化の意見や、それに理解を示す声が多く出た。3月に開く次回に同委員会としての方向性を決定する。
 前回、市内にはクラシック美術館や旧小田切家住宅などの文化施設が多くあることから、それらを生かして、関連する市立博物館の収蔵品を分散展示する提案が複数の委員からあった。
 第3回では、分散化について「須坂には蔵の町並みや八丁鎧塚古墳、旧園里学校など地域ごとに特徴ある施設や史跡がある。賛成」「(分散展示して)それらを巡ってもらうのも楽しいと思う」などの意見があった。教育関係者の委員からは「(子どもたちへの教育上)特化した博物館は魅力がある。生きた博物館になる」との声も。
 分散化に賛成や理解を示す委員も、一方で、「各施設の役割や機能を明確にしなければ意味がない」「各施設にきちんと学芸員を配置しないと今と変わらない」「大きくなくてもいいが拠点、核となる施設は必要」などと述べた。
 市立博物館の現地建て替えを提案する意見もあり「博物館を市民に理解してもらうためには、新しく魅力的なものを造るのがいい。そうすれば市民も興味を持つと思う」と述べた。
 笹本委員長は「博物館の役割は、展示はほんの一部分であって、資料をどのように集め、保管し、活用するかが大事」と述べた。
 市が示している、市立博物館の笠鉾会館などへの移転の方針に対する意見はほとんど出なかった。

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