2017-12-23 07:00 am by 須坂新聞
黒岩聖(さとし)棟梁(とうりょう)(68、須坂市村山町、黒岩工務店代表)は、今年7月から10月まで4カ月かけて10基の「屋敷神木祠(もくし)」を作った。「90年前に桜が植わっていた」という地元の県道村山小布施停車場線(通称「東土手」)沿いを夜歩く人のために少しでも明るくなるように、と住民の賛同を得て建てた。伊勢神宮を模したひのきの流れ造り(切り妻造り)。
同木祠は1.8mのひのき柱(18cm角)の上に、42cm四方、屋根までの高さ54cm。三方にポリカーボネート板を張った。明かりはソーラー発電によるLED電球や100ボルト電球など。基礎は深さ60cm掘り、地面の下に礎石(直径60cm、厚さ6cmの白御影石)をコンクリートで固めた。
棟梁は日野諏訪神社(村山町)にもひのき造り灯籠一対を寄進している。「大工になって50年の区切りとして南のお宅と北のお宅に声をかけて両側から町内約1kmに10基を建てさせていただいた。これまでに身につけた技術を発揮する場が持てた。ひのきは道具の刃物の切れがいい。匂いをかいで気持ちよく仕事ができ充実した時間が持てた」と話す。
すでに市外から欲しいとの声がある。注文にも応じるという。
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