学校給食に県産物を活用した献立コンクール〜須坂市学校給食センターが最優秀賞

2017-12-16 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 平成29年度学校給食に長野県産物を活用した献立コンクール(長野県学校給食会主催)の最終審査会は3日、松本市内で開かれ、課題献立部門で須坂市学校給食センターの、ソフト麺を主食にした献立が最優秀賞に選ばれた。須坂市産の食材を使って「おいしい給食を丁寧に作る」姿勢が評価された。3年連続で同コンクールに挑み、2年前は優良賞、昨年はあと一歩の優秀賞。
 同コンクールは、学校給食への地域食材の普及や郷土食への理解、食育推進などにつなげる目的で実施。食べやすさ、地域食材の活用、調理方法、衛生管理などを審査する。
 今回は、県内にある共同調理場、単独校調理場合わせて約270ある施設のうち、90施設が自由部門、15施設が課題部門にエントリー。書類審査を通過した施設が最終の実技審査に臨んだ。
 課題部門の実技審査は3施設。同センターからは栄養教諭の高橋和子さんと調理員の石坂洋一さん(東洋食品業務責任者)が出場した。調理の制限時間は1時間。食材は村山早生ごぼう、甘シャキえのき、新幸福ネギ、市内みそ店の八町きゅりのみそ漬けなど、20品目のうち19品目を地域食材でそろえた。
 主食のソフト麺と合わせる汁は「おにかけ汁」。主菜は「信州サーモンと秋野菜の甘酢あん」、副菜は「米子の滝の紅葉サラダ」。「牛乳」と「りんごっこゼリー」(課題部門に定められた地場産物開発品)を添えた。
 北信・東信の郷土食「おにかけ」は、だしの旨味をきかせ、季節野菜をふんだんに使用してソフト麺用にアレンジした。「米子の滝の紅葉サラダ」は、名勝米子瀑布群の紅葉をイメージして、春雨を滝の水に、卵焼きやニンジンを紅葉に見立てた。
 高橋栄養教諭は「3度目にしてやっと最優秀賞をいただくことができました。食べて須坂を知り、故郷を大事に思う気持ちへとつながる食育を、給食という形にしてくれる調理員さんの“想い”も大切にしながら、これからもチーム須坂で、おいしい給食づくりに取り組んでいきたいと思います」と話している。
 この献立は11月、実際に学校給食で提供した。

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