2017-10-28 12:00 pm by 須坂新聞
須坂市の相之島排水機場のポンプ3機が、台風が接近した23日午前に故障し、千曲川に流れ込む八木沢川の排水が滞った。市は消防ポンプ車などの支援を受けて排水作業を続けたが、豊洲地区の冠水に影響があったとしている。故障した3機のうち2機は約10年前にもトラブルがあった。
同排水機場は、千曲川の増水時に、八木沢川への逆流を防ぐため、水門を閉め、たまった水を大型ポンプで強制的に千曲川に排水する。ポンプ4機を備え合計で毎分1,200トンの排水能力がある。
市道路河川課によると、ポンプは22日午後9時半ごろから稼働させ、途中、トラブルで一時停止するなどしていて、23日午前10時ごろに最終的に3機が停止したという。3機合計で毎分600トンの排水能力があった。
消防署や消防団などに支援要請して、23日正午すぎから、ポンプ車3台とポンプ4機で排水作業を行った。午後5時ごろからポンプ車1台とポンプ2機態勢とし、24日午前3時半ごろ、同排水機場の1機も含めて作業を終えたという。
同課では排水が滞ったことで「八木沢川の増水に影響し、支流の水があふれ出て、豊洲地区の冠水にも影響したと思う。4機とも万全の状態でも多少は冠水していたと思うが、3機が故障したことで、冠水の水位が上がるなどしたと思う」と話した。
同課によると故障した3機は1966(昭和41)年に導入した。毎月、点検しており、最近は10月10日に行ったが、問題はなかったという。故障の原因について「老朽化。点検の時に試運転しているが、短時間なので、今回は長時間運転したためダウンした」としている。
小島町の太田安雄区長(69)は「小島町の住民はある程度の冠水は覚悟しているが、いざという時の設備が動かないと不安。早く新しいものに切り替えてほしい」と話している。
同課では「現在、ポンプを修繕しているので、今後、万全の態勢を整えたい」と話している。再来年からポンプを更新する計画という。
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