【県立医療センター改修】感染症センター北棟3階に〜治療・教育・研究を推進

2017-10-21 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立信州医療センター(須坂市立町、寺田克=まさる=院長)は新棟(東棟)完成後、既存棟(南棟)を改修した。北棟3階は図書閲覧室から新たに「感染症センター」にリニューアル。同院は第一種・第二種感染症や結核の指定機関。エイズ治療拠点病院で海外渡航者外来も設ける。開設は県内感染症対策の中心的役割を担い、医療従事者のレベルアップを図るため。感染症治療・教育・研究の各部門を統括していく。
 広さ約40平方メートル。感染症センター長は山崎善隆院長補佐・呼吸器感染症内科部長。副は浜峰幸呼吸器感染症内科医長と堀勝幸薬剤科長。スタッフは岡本猛臨床検査科長と山田千恵子結核病棟師長。
 来年度、看護職や薬剤師を対象にした研修(抗菌薬剤制御対応の2日間・3日間・5日間コース)を計画中。
 南棟3階は人間ドックの新棟移転で県立病院機構本部研修センター(スキルスラボ)を北棟4階から移転。広さ380平方メートル。スキルスラボ(実技トレーニング室)3部屋、コントロール室、シミュレータ室、事務室。
 人員は、斉藤博センター長(信州医療センター名誉院長)、赤嶺陽子副センター長、薬剤師、看護師2人、事務2人の7人体制。
 南棟1階の内視鏡センターが新棟に移転。4部屋あるうち3部屋には遺伝子検査室が移転した。
 浅野直子遺伝子検査科部長によると、院内では血液腫瘍(血液のがんの診断)の研究や感染症の検査をしている。遺伝子診断は正確な臨床診断のためには欠かせない。悪性リンパ腫は60〜70種類が知られ、愛知県や県内の他病院から診断困難例が持ち込まれ、治療に必要な遺伝子検査をしている。同部長の研究論文や感染症・悪性腫瘍の検査体制が広く社会に貢献している。
 総合診療科は、南棟1階の救急外来から同1階(新棟に移転した地域医療福祉連携室ほか)へ今後移転する。

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