【特殊詐欺】同日3件水際阻止〜旭ケ丘郵便局、井上郵便局、JA須坂支所

2017-10-21 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂警察署(和田行雄署長)は12日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、須坂市内の3つの金融機関、須坂旭ケ丘郵便局(籾内正美局長)、井上郵便局(鎌田和男局長)、ながの農業協同組合須坂支所(関正行支所長)に署長感謝状を贈った。3機関はいずれも9月13日に発生したオレオレ詐欺から市内の高齢女性の財産を守った。
 須坂旭ケ丘郵便局には80代女性が来局。現金200万円を引き出したいと申し出たことから、職員の細野裕貴さんが詳しい話を聞くと「息子からお金が必要になったという電話があった」と話したため、詐欺ではないかと疑い、実の息子への事実確認を促すと共に、警察に通報して被害を防いだ。署長感謝状は2回目。
 井上郵便局には70代女性が来局。現金250万円を引き出したいと申し出たことから、職員の福田絵里子さんと西田美和さんが詳しい話を聞くと「息子から連絡があり、お金を必要としている」と話したため、詐欺ではないかと疑い、実の息子への事実確認を促すと共に、警察に通報して被害を防いだ。署長感謝状は初めて。
 ながの農業協同組合須坂支所には80代女性が来所。現金400万円を引き出したいと申し出たことから、職員の清田美貴子さん、小田切麻里子さん、月原菜津美さんが詳しい話を聞くと「息子がサラ金から借りた返済でお金が必要になった」と話したため、詐欺ではないかと疑い、実の息子への事実確認を促すと共に、警察に通報して被害を防いだ。署長感謝状は3回目。
 感謝状を受け取った職員たちは「お客さまの大切な財産を守ることができ、金融機関として地域の皆さんのお役に立つことができてよかった。警察からも被害が多発していることや手口が巧妙になっていることなどの情報があったので、一層注意していた。これからも連携して被害防止に努めていきたい」などとあいさつした。
 須坂署生活安全課によれば、須高地区では10月15日現在12件の特殊詐欺が発生し、合計1,077万4,870円がだまし取られた。市町村別では須坂市10件・小布施町2件。種別ではオレオレ詐欺2件・架空請求詐欺4件・還付金等詐欺6件。
 一方、今回のような金融機関やコンビニエンスストアなどによる水際では26件を阻止、合計1,953万円が守られた。
 今年は4月まで発生していなかったが、5月の連休以降一気に増え、まさに須高地区が狙われている状況。2カ月半を残し、発生・阻止とも既に昨年1年間の総数(発生9件・阻止17件)を大きく上回っている。
 同課の宮澤小百合課長は「現在も特殊詐欺の前兆と思われる電話が一般のお宅にかかっています。その手口は日に日に巧妙化、多くの人物が登場する劇場型の詐欺では一旦電話を受けてしまうと、高齢者が一人で対応することは難しく、現役世代の協力が欠かせません。家族みんなで対策を話し合うなど万全の注意をお願いします」と呼び掛けている。

2017-10-21 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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