卓球交流で須坂に感謝〜タンザニアの孤児ら6人が来日

2017-08-26 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 中央アフリカ東部にあるタンザニア連合共和国の孤児ら6人が10日、須坂市の日滝卓球場を訪れ、市卓球協会や須坂ジュニア卓球クラブのメンバーらと交流した。先ごろ、タンザニアの子どもたちに贈る卓球用具を数多く集めてくれた市内の卓球愛好者に、直接会ってお礼をしたい―と訪問。一緒に練習もした。
今回の来日は、東京で8月1〜5日に開かれたKWN・グローバル・サミット(パナソニック主催)に、アフリカ地域代表のキッズ・ジャーナリストとして参加するため。閉会後、飯綱町や須高周辺まで足を延ばし、地域の人と交流した。
 訪れたのは、同国ソンゲアの孤児施設SWACCOで暮らす小学2年から大学生の5人と、支援するNPO法人ムワンガザ・ファンデーション(小林フィデア理事長、下水内郡飯綱町)の現地スタッフ。NPO副理事長の嶋田秀樹さん(須坂市田の神町)、事務局の小林一成さん(下水内郡飯綱町)が同行した。
 昨夏、須坂で初めて卓球に触れた代表児童が、自国の仲間にも楽しさを教えたいと熱望したのを受け、嶋田さんが今年1月、市卓球協会(宮崎達夫会長)に相談。賛同した同協会員をはじめ多くの愛好者がラケット30個、ボール1,000個ほかシューズ、ユニフォーム、卓球教本などを寄付した。
 この日、タンザニアの子どもたちは日本語で「Believe(ビリーヴ)」を歌い、感謝の意を表現。宮崎会長は「タンザニアでたくさんの人に卓球を広めて」と呼びかけた。指導を受けながら打ち合いの練習をしたマリアム・ンドンデさん(17)は「もっと上手になりたい」、ボニファス・コンバ君(15)は「皆さん上手でうらやましい。努力して強くなりたい」と笑顔を見せていた。
 タンザニアに駐在する青年海外協力隊員が今後、スポーツ教育に力を入れるといい、小林さんは「卓球も指導してもらうことになっている。須坂での交流がきっかけで、オリンピック選手が誕生したらすごいこと」と夢を膨らませていた。

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