2017-06-10 07:00 am by 須坂新聞
県立病院機構本部研修センター(須坂市立町、斉藤博センター長)は1日、須坂病院北棟講堂でシミュレーション教育指導スキルアップ1を開いた。3回シリーズの初回。須坂・こども・長野市民病院から医師2人、看護師9人が参加した。赤嶺陽子副センター長の指導を受け、シミュレーション教育の基礎を学び、次回練習する患者急変シナリオを作成した。
指導する赤嶺副センター長は米国医学シミュレーション学会認定医療シミュレーション教育者(CHSE)。
医療者教育におけるシミュレーション教育とは、高機能シミュレーターなどを使い、臨床現場や緊急時を模擬的に再現する環境下で研修者が行為し、行為の振り返りを通じて学び、知識・技能を向上させる学習方法。
研修センターは、世界標準のハワイ大学医学部シムチキシミュレーションセンターと医療者研修提携を結び、医療職員を毎年1週間派遣する研修を続けている。シミュレーション教育を指導する人材の育成も目指す。
臨床現場で優秀な医療者が必ずしも良い教育者とは限らず、シミュレーション教育は特殊な知識とスキルを維持する必要がある。
赤嶺講師は、信頼される指導者像について▽柔軟で自らを省みることができる▽プロとしてのビジョンがあり熱心に教える▽相手・仲間が自分と異なる考えであることを前提にできる▽楽しみながら・燃え尽きない・投げ出さない―を挙げた。
「いい指導者になるための教育マインドの共有が大事。人間性が試され忍耐力も必要だが、未来の医療を担う人材育成のためと理解し、シミュレーション教育の基礎知識とシナリオ作成力をつけてほしい」と期待する。
講座は医師や看護師ら医療従事者を対象に県内2会場(北信は須坂、南信は伊那中央病院)で各2回開く。3回目の11月はハワイ大学からベンジャミン・W・バーグ教授らを招き指導を受ける。
2017-06-10 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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