期間限定「高校生カフェ」って?

2017-04-15 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市内の高校に通う生徒有志を中心にしたグループ「S4」は10日、須坂駅前のシルキービル2階に「高校生カフェ」をオープンした。29日までの期間限定。高校生などの憩いや集いの場をつくろうと企画し、行政や事業所などの協力を得ながら準備を進めてきた。「たくさんの人に来てもらい、思い思いに過ごしてもらいたい。そこで交流や新しい何かが生まれれば」と話している。
 カフェは市の多目的ホール(約75平方メートル)を借りて開設した。椅子やテーブルは市の備品を使い、インテリアは、布で壁やテーブルを装飾したり、観葉植物やランプを置くなどして、カフェの雰囲気を演出。調理や営利はできないため、飲み物は既製品のジュースなどを無料で提供している。S4のメンバーがスタッフとなって接客している。
 来店者には飲み物を入れる紙コップを手渡し、そこにニックネームや年齢、来店の理由などを書いてもらい、ほかの来店者との交流のきっかけになるように工夫した。紙コップは回収して、高校生がどのようなカフェを望んでいるかなどニーズを探り、次に生かす。
 10日に訪れた須坂高3年の坂口茉優さん(長野市)は「こういうカフェがあったらいいと思っていた。電車通学なので、学校帰りに気軽に立ち寄ることができてうれしい」と話していた。
 接客を担当した文化学園長野高3年の水野真希さん(山ノ内町)は「自分たちでカフェを運営し、違う地域の人と関われて、いろんな人と話せて楽しい」と話した。開店時間は平日が午後4時〜6時、土・日曜日は午前9時〜午後5時。
 S4は昨年9月に結成された。現在は会員24人で、地域の活性化や課題解決などを目指して活動している。その一環として高校生カフェを企画した。
 実現に向けて2月に市内の企業経営者らが集まる会議で構想を説明したほか、自分たちで事業所などを訪ねて協力を呼びかけた。熱意に支援の輪が広がり、カフェ経営者から運営アドバイス、事業所などから運営資金やインテリア用品の提供を受けるなどした。
 活動に協力したサンジュニア(南横町)の西原秀次会長は「高校生がいろいろ挑戦するのは地域にとってもいいこと。最初からうまくはいかないと思うが経験を積み、困難を乗り越えて次の段階に進んで」と期待した。
 S4リーダーで須坂高校卒業生の渋川駿伍さん(18、長野市)は「自分たちで動くことで、いろいろな人たちや社会との交流やつながりが広がった。学校ではできない、いい経験になっている。より面白くするためにいろいろ仕掛けていきたい」と話している。

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