「まちづくりの観点から移転」三木市長が博物館問題で答弁

2017-03-04 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 三木正夫須坂市長は28日の市議会代表質問で、老朽化している市立博物館(小山町)を笠鉾会館(横町)へ移転する方針について、市全体のまちづくりや中心市街地活性化の観点から決めたとした。今後、検討委員会を設けて、具体的な移転計画を策定する考え。
 三木市長は、市公共施設等総合管理計画の基本方針にある「公共施設だけでなく、市のまちづくりを考えた全体最適化」や「『新しくつくる』から『賢く使う』へ」などを踏まえて、「銀座通りを中心とした蔵の町並みの活性化のためにも、笠鉾会館などへ移転する方向で検討を進めてきた」と述べた。
 建て替えについては「博物館、図書館、総合体育館、新しいものを造るという発想はいいが今の市の財政状況ではとてもできない」との見解を示した。
 吉川一夫市民共創部長は「笠鉾会館へ移転する場合、展示などのスペース、倉庫の問題がある。検討委員会で検討していただきたい」と述べた。
 質問した、新しい須坂の風を市民と共に創る会の宮本泰也議員は「博物館や移転のビジョンがない。唐突感は否めない。移転という大きな問題は主管の教育委員会主導で考えるべき」と述べた。
 また、三木市長は、市が300万円で購入を計画している日本画家岡信孝さんの絵画について、市旧小田切家住宅開館の祝いに、このほど岡さんから六曲一双の屏風作品の寄贈を受けたことから「クラシック美術館の充実や、それによる来館者増、市民文化の醸成、中心市街地活性化のために、きちんとした評価額で1点購入することにした」と述べた。
 その絵画は現在、旧小田切家住宅で開催中の岡さんの絵画展で展示されている。市は岡さんに対して、購入に合わせてほかの展示作品15点の市への寄贈を願い出て承諾を得た。クラシック美術館に展示する予定という。
 「博物館の笠鉾会館への移転も含めて、中心市街地が歴史・文化ゾーンとして魅力が高まり、新しい人の流れもできる」と述べた。

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