【都道府県対抗駅伝】墨坂中の石川晃大君「目標の優勝達成できてうれしい」

2017-01-28 07:00 am by 須坂新聞

スポーツ icon 22日に広島市で行われた第22回全国都道府県対抗男子駅伝(7区間48km)で、墨坂中3年の石川晃大君(塩川町)が2区を力走。長野県の3年ぶり7度目の優勝に貢献した。
 石川君は3000mで昨夏の県や北信越大会で優勝。標準記録を突破し、全国大会に出場するなど活躍した。昨年末、県選手団に選ばれ、合宿を重ねて20日に広島へ入った。
 中学生区間は2区と6区(共に3km)で、当初は6区を走る予定だったが、2区の選手がけがで万全な状態ではなかったため、急きょ区間変更となった。
 2区は中学生のエース区間。3000mの自己ベストが8分52秒の石川君にとって、周りは10〜30秒も早い選手ばかりだったが「いつも通りの走りをすることがチームに一番貢献できる」と臨んだ。
 1区の中谷雄飛選手(佐久長聖高)からトップと3秒差の2位でたすきを受けた。前に飛び出す選手も多くいたが、無理には付かず冷静にレースを展開。勝負どころの残り400mから一気に加速すると大舞台で自己ベストタイ記録を出し、3区の春日千速選手(東海大・佐久長聖高出)にトップと13秒差の7位でつないだ。
 「序盤の1kmを落ち着いて入れた」と石川君。「順位を落としてしまうことは予想していたが、スパートで切り替えることができ、前を抜いてトップの見える位置でたすきを渡すことができてよかった」と振り返った。
 県チームは「上野さんにゴールテープを切らせよう」を合言葉に合宿を重ねてきた。4区でトップに立ち、6区で2位に後退したが、最終区の上野裕一郎選手(DeNA・佐久長聖高出)が逆転。「目指してきた優勝が達成できてうれしかった」。上野選手をゴールで迎え、みんなで喜びを分かち合った。
 広島では両親が沿道で声援を送った。父の直樹さん(45)は「長野は優勝候補でプレッシャーもあったと思うが、いい表情で落ち着いて走っていた」とねぎらった。優勝直後から両親の携帯電話には祝福の電話やメールが数多く届いたという。
 須坂上高井駅伝部の監督時代から石川君を指導してきた深井郁夫さん(58、本郷町)も応援に駆け付け、「急きょエース区間を走ったが、動揺もなく自分のペースを守り、トップと射程内でたすきを渡す、いい仕事をしてくれた」とたたえた。
 今後も競技を続けるという石川君は「どんな場面でもいつも通りの力が出せる強い選手になれるように練習を積み、高校ではインターハイや都大路、大学では箱根駅伝を目指したい。広島をまた走りたいという気持ちも強くなった。次はもっとチームに貢献できるように力をつけたい」と飛躍を誓った。

2017-01-28 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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