2017-01-21 07:00 am by 須坂新聞
県立須坂病院(寺田克=まさる=院長)は12月5日、MRI(磁気共鳴画像装置)を更新した。北信地域で初となるデジタルコイルを採用する最新鋭装置のため、磁場強度は更新前と同じでも、より詳細・鮮明な画像が得られる。ノイズに強く、撮影時間も短縮。体が動いても画像補正ができる。装置特有の音は撮影時間をやや延ばすことで低減が可能に。
血管の撮影には造影剤を使っていた(頭部は使わない)が、全身の撮影などでは造影剤を使わない撮影ができる。デジタルコイルが患者からの信号をデジタルに変えるため、頭や脊椎、全身、膝、関節、乳房などの部位の撮影に最適という。撮影時間は従来30分ほどから15分ほどに。
1月16日までの稼働約30日では全身の検査や脳ドックにも使い、266人を検査した。当日の救急対応が可能な体制となり、年間2,000人前後だった検査数を2,500〜2,800人と見込む。
MRIは、骨は写らないが、筋肉や細胞組織は鮮明に写る。磁気を使うため、金属の入った人(ボルトやペースメーカーなど)には使えない。一方、CT(コンピューター断層撮影装置)は、筋肉は区別がつかないが骨は写る。放射線被ばくの副作用がある。
同院はMRI1台、CT2台を保有する。放射線技術科の久保田益志科長は「かかりつけ医(開業医)の紹介も多く、MRI、CTの共同利用を継続している」と話す。
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