2017-01-21 07:00 am by 須坂新聞
14日から17日にかけての大雪は須高地区の市民生活などに影響を与えた。17日は小布施町の国道403号が長時間にわたって通行止めになった。小中学校は小布施町が休校、須坂市と高山村は始業時間を遅らせた。市内の全高校が休校に。パイプハウスやブドウ棚の損壊のほか、小布施町の県天然記念物「雁田のヒイラギ」や須坂市指定天然記念物「大日向観音堂しだれ桜」が折れるなどした。18日以降も各地の道路で渋滞が発生するなどした。
須坂市の状況は、市によると17日午前10時20分時点で、市内の積雪は50〜90cm程度だった。17日は各地区で早朝から市民が協力して通学路や歩道などの雪かきを行った。一方で、道路網がまひし、18日は一時通行止めになったところも。市は18日以降も、交通量の多い道や路面状況の悪い道を中心に除雪作業を進めている。
17日は市内の小中学校全校が始業を3時限目からとした。渋滞などで一部の学校への給食の配送が遅れた。
すざか市民バスやごみの収集は時間が遅れるなどしたが、運行、業務を行った。
長野電鉄は始発から全線の運転を見合わせたが、須坂―長野間は午前中、須坂―信州中野間は夕方に再開した。長野駅から乗車した須坂市の40代男性は「朝はバスを利用して長野まで2時間かかった。通常に戻って良かった」と話していた。
市内にあるタクシー会社では電車の代わりに長野まで利用する客の列ができた。同社では「車が確保できず乗り合わせでお願いした。往復で通常の2倍の時間がかかった。家から車が出ないので迎えに来てという依頼も半分ほど対応できなかった」と話す。
市内にあるスーパーマーケットでは肉、魚などの輸送に3〜4時間の遅れがあり、午前中は商品が陳列棚に思うようにそろわなかったという。
市街地にあるコンビニエンスストアでは清涼飲料水などが半日遅れで届いたが在庫で間に合わせた。弁当、パンなどはほぼ予定通りに届き、大きな混乱はなく客からの苦情もなかったという。
農業関係では18日現在、小河原地区など北部を中心に、ブドウ棚の支柱が折れるなどの被害が12件・約79アールが確認された。積雪のため状況が把握できていない畑も多く、19日以降、市やJAが見回って確認している。
大日向観音堂しだれ桜(大日向町)は2本のシダレザクラがあり「夫婦桜」とも呼ばれている。近所の宮本芳文さん(70)によると、17日午前9時ごろに、雪の重みで東側の桜が折れたという。西側の桜の枝も一部が折れた。
2本とも推定樹齢約250年。東側は樹高約20m、幹周約3.2mあった。平成19年に市天然記念物に指定された。春には大勢の花見客が訪れる名所で、地元住民が維持管理して守ってきた。
宮本さんは「バリバリバリというすごい音がして、外を見たら折れていた。近所の人たちが、古木なので大雪が降ると危ないと話していた矢先だった。いつも眺めて元気をもらっていたので残念」と話していた。
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