「地域医療、県民医療一丸で」寺田須坂病院長が仕事始めに訓示

2017-01-14 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 県立須坂病院の寺田克(まさる)院長は、4日の仕事始めの式で「患者中心のチーム医療を実践し、信頼される病院を目指すとする当院理念の下、より質の高い医療を地域住民・県民に提供できるよう職員一丸、張り切っていこう」と述べた。
 少子高齢化が進み、2025年には国民の3人に1人が65歳以上・5人に1人が75歳以上と推計される。国は持続可能な社会保障制度を確立するため医療介護総合確保推進法をまとめ、医療介護を進めようとしている。
 国の動向とともに、院長は、須高地域の中核病院、県立病院機構の中核病院としてのスタンスも課題とした。
 「産婦人科をはじめ医師確保が大変厳しい局面にある。平成28年度診療報酬改定の影響もあり、30年度改定も見据え、本年度から次年度にかけて医療体制を見直さなければならない状況にある。困難な状況にあっても県立病院として私たちにできることは継続し、地域医療、県民医療を守らなくてはいけない」と力を込めた。
 29年は新棟完成(7月稼働)、既存棟の改修、新病院名へ改称が予定される。
 新棟は3階建て。内視鏡センターや外来化学療法室、健康管理センター、地域医療福祉連携室が入る。がんの早期発見機能・治療の充実などを図る。
 平成28年(1〜12月)の出生数は132人(27年206人)。産婦人科は昨年8月から新患・分娩の取り扱いを休止している。現在医師1人が外来診療・人間ドック・検診に対応(1人は療養中)。医師確保を継続中。
 外来患者延べ数は年間124,181人(27年124,521人)。入院患者延べ数は86,997人(同91,609人)(速報値)。
 医師の異動では1月から眼科に山口晋太朗医師が新任。呼吸器感染症内科の菅原まり子医師は退任した。

2017-01-14 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



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