仁礼小児童がパンを開発〜湯っ蔵んどで販売

2016-12-10 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂商工会議所青年部が小学校高学年を対象に実施している商売体験セミナー「ジュニアエコノミーカレッジinすざか」に今年度参加した仁礼小5年生女子の2チームが開発した3種類のパンが、日帰り温泉施設湯っ蔵んどで販売され、話題となっている。同セミナーは11年目を数えるが、一般施設で商品となり販売されるのは初めて。同青年部は「画期的なことで、事業として大きな成果」と喜んでいる。

 この事業は、商売体験を通して経済の仕組み、お金の大切さ、商売の楽しさ・難しさを知ってもらうもの。5人編成のチームごとに仮想の株式会社を設立し、家族や青年部などからの出資金2万円を元手に市内事業所の協力を得てオリジナル商品を開発、11月3日のえびす講で販売し、最終セミナーで決算報告や税金の納付(利益の一部を市に寄付)を行う。今年度は5校から10チームが参加した。
 通常はえびす講での販売で商品づくりは終わるが、パンを購入した市民が、2チームの協力事業所である湯っ蔵んどに「えびす講で子どもたちが販売していたパンがほしい」と要望したことから、パン売り場のリーダー牧克佳さん(33、高山村赤和)が「子どもたちのアイデアをもとに、一緒に試行錯誤して作ったパンをえびす講だけで終わらせるのはもったいない。ぜひ多くの皆さんに知ってもらいたい」と、商品化することを決めた。
 商品は?HAPPY SMILE(ハッピースマイル)の「アップルパン」、?ハピネス5(ファイブ)の「みそごぼうパン」と「3種のフルーツパン」。いずれもリンゴやみそなど須坂産の食材をふんだんに使用しており、アップルパン(200円)は12月、みそごぼうパン(180円)は1月、3種のフルーツパン(260円)は2月に限定販売、好評なら延長販売も行うという。
 パンの特徴について?HAPPY SMILE社長の丸山華奈さんは「アップルパンはりんごの味がしっかりと伝わり、さくさくしていて食べやすい」、?ハピネス5社長の川中文乃さんは「みそごぼうパンはみそすき丼のようなイメージ。フルーツパンの3種はブルーベリージャム、リンゴジャム、カシスクリーム。ちぎって好きな順番で食べることができる。両方食べるとちょうどいい」とPRする。
 両チームのメンバーも「須坂の特産品を使ってパンを作りたかった。自分たちの考えたパンが店頭に並ぶなんて夢のようで、とてもうれしい。ぜひ一度食べてみてください」と声をそろえる。
 また、牧さんは「子どもたちはつらいことも楽しいこともあったと思うが、すごくいい経験をしたと思う。子どもらしい発想は自分にも勉強や刺激になった。またチャレンジしてほしい」と温かく見守っている。
 同青年部会長の高野洋光さん、担当委員長の下田悟司さんは「商品化は思ってもいなかったことで、主催者にとってこれ以上の喜びはない。子どもたちも
目標に向かって心を一つに協力し、行動することの大切さを実感したと思う。来年度に向けての弾みになった」と話している。

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