2016-12-03 07:00 am by 須坂新聞
須坂警察署はこのほど、特殊詐欺(オレオレ詐欺)の被害を未然に防いだとして、八十二銀行須坂支店に感謝状を贈った。山本貞雄署長が同支店に出向き、酒向邦明支店長と窓口担当の北澤美雪さんに手渡した。
10月27日の閉店間際に市内在住の80代女性が来店、「100万円をおろしたい」と申し出た。応対した北澤さん(須坂市高橋町)が特殊詐欺が多発していることを説明すると共に用途を尋ねたところ、女性は、おいを名乗る男から今しがた電話があり「大切なお金が入っていたかばんをなくしてしまったので、きょう中に用立ててほしい」と言われていたことが分かった。
女性はあわてた様子で「特殊詐欺は知っているが、これは違う。おいは本当に困っている。おいが心配」と話し、電話の話を信じ込んでいたため、北澤さんは特殊詐欺に遭っているのではないかと塚田秀門次長(千曲市)に報告、塚田さんが須坂署に通報、駆け付けた須坂署員の説得で、被害を未然に防いだ。
北澤さんは「高齢者の高額な払い戻しについては特に注意していたので、大切な財産を守ることができてよかった。警察から配布されたチェックシートが役立ち、声掛けが大事と実感しました」と振り返っていた。
同支店では今年8月にも特殊詐欺を防いで署長感謝状を受けており、酒向支店長は「職場での周知を徹底し、なお一層注意していきたい」と話していた。
須坂署によれば、11月28日に須坂市で被害額350万円のオレオレ詐欺が発生。11月末日現在(暫定値)で、須高地区の特殊詐欺は全て須坂市で9件(被害額計2,523万1,591円)発生し、昨年1年間の5件を大幅に上回っている。
また、金融機関やコンビニエンスストアなどでの水際阻止は16件(阻止額計2,318万円)あり、既に昨年1年間(8件)の2倍に達している。
2016-12-03 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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