2016-12-03 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の吉川一夫市民共創部長は29日の市議会一般質問で、老朽化している市立博物館(小山町)について、「笠鉾会館(横町)に移転する方向で検討を進めたい」と述べた。今後、市民や関係者から意見を聞き、本年度内に結論を出したい考えという。
笠鉾会館を移転先候補とした理由について「庁内関係課などで検討し、銀座通り周辺を中心とした蔵の町並みの活性化のためにも、笠鉾会館が適当と考えた」と述べた。
ことしの3月市議会一般質問で、三木正夫市長が市立博物館について「建て替えは多額の費用がかかる。また、耐震補強、修繕しても費用対効果があまり望めない」とし、既存公共施設への移転を検討する考えを示していた。
吉川部長は「移転した際には施設(笠鉾会館)の名称を『須坂市立博物館』に変更し、その一部として笠鉾などを展示、活用することが適当と考えている」と述べた。
笠鉾会館は中心市街地の銀座通りにある。1995(平成7)年開館。建物は鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積1,213平方メートル。市有形民俗文化財の笠鉾11基や祭り屋台4台などを展示している。専用の駐車場はない。
市生涯学習スポーツ課によると昨年の入館者数は18,827人だった。市文化振興事業団が指定管理者で運営している。
市立博物館は臥竜公園竜ケ池北側にある。1966(昭和41)年開館。建物は簡易耐火ブロック造り一部3階建て、延べ床面積742平方メートル。79年に増築した。老朽化しており、耐震基準を満たしていない。
市内のまちづくりグループの男性は「今の博物館は場所が分かりづらい。中心市街地に移転すれば観光客も足を運びやすい。入館者数も増えるのでは」。一方で、別の男性は「博物館や図書館はその地域の文化度を表すもの。大きくなくてもいいが、きちんと建て替えた方がいい」と話した。
2016-12-03 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント
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