メセナ祝典合唱団がデビュー〜開館25年記念でオペラ歌手とハーモニー

2016-11-12 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市文化振興事業団が主催するメセナホール開館25年記念演奏会「須坂発響け!うたごえ〜佐野成宏とメセナ祝典合唱団」が文化の日の3日、同ホールで開かれ、約800人の聴衆を前に、プロのオペラ歌手と、市内外の愛好者でつくる合唱団が3部構成で美しいハーモニーを奏でた。
 同合唱団は子どもから大人まで皆で合唱を楽しむ手作りの合唱団を目指して、今年1月に結成した。応募は定員120人の2倍を超え、小学生から80代まで須坂市を中心に小布施・高山・長野・中野・千曲・山ノ内など北信各地から集まった。
 練習はオペラ歌手の佐野成宏さん(駒ヶ根市出身)、指揮者の加藤洋朗さん、作曲家の上田真樹さんのほか、地元から元音楽教員の小林雅彦市教育長を指導者に通算20回行い、コンサートには177人が出演、このうち常盤中から74人の生徒・教職員が参加した。
 コンサートは、佐野成宏さんのソロステージで始まり、第2部は聴衆と一緒に「須坂市民歌」(上田真樹さん編曲)や「信濃の国」の合唱。途中で佐野さんが即席の歌唱指導を行い、「まゆ毛を上げながら歌うと音がポンと飛んで行く」「高い音は膝を曲げ、重心を下げると出しやすい」などとアドバイス、会場の全員が起立して「信濃の国」を歌った。
 第3部は「佐野成宏とメセナ祝典合唱団」と題して、日本の四季を歌った唱歌をはじめとする抒情歌など(上田真樹さん編曲)を特集。フィナーレでは会場全体で「ふるさと」を大合唱、大きな歓声と拍手が送られた。ステージの団員はもとより、観衆の中にも感極まって涙ぐむ人が多くいて、万感の思いが会場を包み込んだ。
 竹内ちさとさん、竹内奏子さん(須坂市新田町)は5年前の同ホール開館20年記念の第九演奏会にも親子で参加。「佐野さんと一緒に歌い、また、上田さんの素晴らしい編曲で歌うことができ、とても感動、いい思い出になった。歌っていて合唱の持つ力を感じた。一緒に練習し、ステージに立った皆さんと、これからも歌っていくことができたらうれしい」と話している。
 また、小林教育長は「子どもから大人まで一緒に歌えるステージが実現し、皆の心が一つになった合唱を披露することができて感無量。上田さんの編曲はとても斬新で、素晴らしい曲を歌わせてもらった。練習当初は戸惑いもあったが、皆がよくついてきてくれた。見事な初演となり、団員たちに大いなる拍手を送ると共に心から感謝したい。重ねて、この演奏会に関係する全ての皆さんに御礼申し上げたい」と讃えた。

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