2016-11-05 07:00 am by 須坂新聞
高甫小学校の全校児童(181人)は1日、地域で採れた渋柿の皮むきを体育館で行った。校内にある長崎の被爆2世柿との関わりを通して平和の心を学ぶ、高甫地域づくり推進委員会の主催イベント。全員でむいた1,000個の柿は、6年生が南校舎のベランダに吊るした。今後、もんだり、はずして箱に入れるなどし、食べごろになるのを待つ。
この日は、地域の人や保護者ら約30人が協力。縦割りの班で上級生が下級生に包丁の持ち方を教えたり、地域の人の手ほどきを受けながら、30分ほどでむき終えた。5年生の黒岩士竜(しりゅう)君は「毎年やってるから慣れた。楽しかった」。2年生の中嶋駿人(しゅんと)君は「もっとむきたいな」。この後代表児童による皮むき競争も行われた。
同推進委員会は2001年、平和の心や命の大切さを伝える「柿の木プロジェクト」に参加し、2本の被爆2世柿を学校敷地に植樹。かつて高甫地域は柿の里といわれたことから、地域文化の継承が結びついた平和学習イベントへと発展した。佐藤景佐幸会長(下八町)は「1年生から包丁を持っているだけあって、みんな皮むきが上手。高甫ならではの平和学習の光景だと思う」と話していた。
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