2016-11-05 07:00 am by 須坂新聞
須坂市と塩川町区、南横町区、八幡町区は本年度、須坂駅南側にある河東線記念公園から南側の、旧長野電鉄屋代線線路敷跡地約450mを遊歩道(幅約3m)に整備する。30日に塩川町と南横町の住民約60人が参加して砕石を敷く作業を行った。6日にも塩川町と八幡町の住民が同様に行う。その後、建設業者が路面を舗装し、11月中旬から通行できるようになる。
30日は約50mの区間で作業を行った。用意しておいた砕石を、参加者が線路敷に沿ってスコップやくわで平らにならした。家族で参加した東山れいさん(日野小1年)は「散歩するのが楽しみ」と話していた。
遊歩道は自転車の通行も可能。車道との交差部分には、車両侵入防止の柵を設ける。維持管理は沿道住民が主体となって行う。
南横町区長の塩崎一晴さん(68)は「自分たちで作業することで身近に感じて、大切にしていくことができると思う。多くの方に利用してもらいたい」と話した。線路敷跡地の幅は約7mあることから、遊歩道脇への樹木の植栽なども検討するという。
線路敷跡地は市が維持管理しているが、雑草が生い茂るなどしていることから、沿道の塩川町区、南横町区、八幡町区、境沢町区が共同で市に遊歩道整備を要望し、県の元気づくり支援金を活用して「手づくり普請協働事業」として実施した。
来年度は続けて、境沢町の市道高梨小山線との交差点まで約300mを整備する予定。須坂駅南側から、河東線記念公園を含めて延長約900mが遊歩道となる。
高齢者や子どもなどの交通弱者を中心に、生活道路としてや、散歩、ウオーキング、ジョギング等の場としての利用が見込まれる。
ほかの区間の整備は未定で、市道路河川課では、地域の要望を聞きながら活用法を検討するとしている。
市内の旧屋代線跡地は延長3.9kmで、市が長野電鉄から無償で譲り受けた。市は平成24年に跡地活用基本構想を策定。基本方針を「全線を道路系として活用する。原則として自転車・歩行者道などとし、必要に応じて自動車道を整備する」などとしている。
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