新規就農者の果物が高評価〜コンクールで次々と入賞

2016-10-29 07:00 am by 須坂新聞

農業 icon 須坂市の新規就農者が栽培した果物が各コンクールで次々と入賞している。県などが主催する今年度のうまいくだものコンクールでは渋谷光太郎さん(塩川町)がシャインマスカットの部で長野県園芸特産振興展推進協議会長賞、北沢啓一さん(高橋町)がリンゴ・秋映の部で長野地域園芸振興推進協議会長賞を受賞した。
 渋谷さん(37)は千葉県出身で就農4年目。シャインマスカット栽培は2年目で初出品ながら総合3位に輝いた。農業改良普及センターの普及員や里親などの指導を直接受け、摘粒に気を配り、房の数を減らすことで、質の高いブドウを作る。「食べる人の満足のために正直にやる。来年は糖度と色をさらに増してトップを目指す」と意気込む。
 北沢さんは須坂市高橋町出身。東京都の企業に勤めていたが、7年前に帰郷して自営の農業に就いた。秋映は気候の関係で高山村や山ノ内町が上位の常連。北沢さんは初出品で須坂市唯一の入賞となった。「土づくりを大事に、味と省略化が両立する新わい化栽培に取り組んでいる。先輩から3年連続で受賞すれば認められると言われた。それを目標にしたい」と話す。 
 また、山崎広子さん(44、豊丘町)はJAながの須高ブロックの品評会に出したナガノパープルが7位に入賞した。
 山崎さんは夫の佐斗志さん(48)と共に2年前に就農した。今年から借りた畑で、育てたブドウが入賞。佐斗志さんが枝の整理、広子さんが房作りをするなど共同で育てた。夫妻は「先輩のアドバイスを受け、基本を守りながら工夫した。理想通りにできた。里親への恩返しのためにいい物を作りたい。それが、後に続く若い人の励みになる」と話す。
 斎藤良一さん(37、境沢町)は、須坂市の新規就農者で組織する「きじまるクラブ」が開催したきじまるカップ(無核巨峰のコンクール)で最高賞を受賞した。
 斎藤さんは千葉県出身で就農2年目。巨峰の良い木が植えてある畑を借りることができ、アドバイスを受けて、自信作ができた。高甫方面の人たちの活躍が目立つ中で、日野方面でもと思ったという。「農業は努力が報われるのでやりがいを感じる。まさに生涯の仕事。一番力を入れているシャインマスカットでもいい結果を出したい」と話す。
 市農林課の村石保さんは「新規就農者は技術員の指導を忠実に守って力をつけている。横のつながりが深く今後の地域農業の発展に期待できる」と話す。なお、市農林課ではブドウを栽培したい新規就農者、若手農業者が多く、栽培ができなくなったブドウ畑や栽培していないが棚がある果樹園があれば、貸してほしいと呼び掛けている。市農林課☎026-248-9004。

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