技能五輪で5人が入賞〜オリオングループ

2016-10-29 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 第54回技能五輪全国大会(厚労省など主催)は21〜24日、山形県で開いた。冷凍空調技術職種に県代表で出場したオリオングループの5人(オリオン機械4人、オリオン精工1人)が入賞した。金賞には菅沼幸希(よしき)さん(20、須坂市井上町、オリオン機械)が輝いた。オリオン機械の金賞は2年連続2人目。
 銀賞は寺島広貴(ひろき)さん(20、長野市、オリオン機械)と太田啓和(けいと)さん(21、同、同)。銅賞は小山ありささん(21、飯山市、同)。敢闘賞は岡田進也さん(20、千曲市、オリオン精工)。
 競技は、冷凍機の冷媒配管と制御配線を完成させ、パネル蒸発器の文字に着霜させるほか、サーモオフ時は装置内の冷媒をポンプダウンして圧縮機を停止させる課題に10県代表26人が挑んだ。
 課題1の冷凍機冷媒配管は、午前9時から4時間の時間内に冷媒配管を完成させ、気密試験や真空試験を行っていく。午後は1時40分から2時間の時間内に課題2の運転データ測定や能力計算・ペーパーテストと課題3の制御配線課題(追加配線)をこなしていく。
 菅沼さんは2回目の出場。前回銅賞。「流れが分かっていた。より上を目指すプレッシャーから動きが悪くミスも出て納得いかなかったが、修正できた。午後の学科、追加配線は問題なくできた。普段しないミスを他でカバーできたのか。思わぬ金メダルはうれしく思っている」。
 寺島さんは初出場。「緊張で手が震えたが気持ちを切り替えて体が動くようになった。提供された材料の加工がうまくいかないことが多かったが、なんとか仕上げができた」。
 太田さんは2回目で前回敢闘賞。「提供材料の加工に苦戦した。時間がかかり焦ったが練習通りにできた。午後は問題なかった。当日朝になって緊張したがそれなりに動けた。銀以上と思った」。
 小山さんも2回目で前回敢闘賞。「作品としてはうまくできたと思った。結果は銅メダル。悔しかった。大きなミスがなく、提供材料にも対応できた」。
 岡田さんは初出場。「前日から緊張し手も冷たく動かなかった。一つミスをして平常心に戻れた。自分のペースでやれたが提供材料に苦戦し時間がかかった。敢闘賞が取れたが悔いが残った」。
 オリオン機械統括リーダーで指導した原正俊さんは「誰が金賞を取ってもおかしくないほど実力は平均していた。初出場でも努力が結果に結びついた。競技後に普段通りの出来との反応がかえり、指導員からみると上出来と受け取れ、メダルが取れると確信した」。
 オリオン精工指導員の安藤一雄さんは「熱心に取り組み、大会当日に調子を合わせていい作品ができた」。
 関尚俊(ひさとし)オリオン機械取締役生産技術本部長は「5人ともモチベーションが高かった。一つ上を目指し、指導員には過去の分析や課題攻略を指示し、早めの傾向と対策に努めた。図面をよく見ることなど助言通りに行動し、笑顔で終えた。チームオリオンはいい流れで終えた」と喜びを語った。両社の約100人が会場で声援を送った。

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