2016-09-17 07:00 am by 須坂新聞
須坂警察署は13日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、八十二銀行須坂支店(酒向邦明支店長)に感謝状を贈った。山本貞雄署長が同支店に出向き、井澤孝光副支店長と窓口担当の池田早希さんに手渡した。
8月24日の閉店間際に市内在住の80代女性が来店、「300万円をおろしたい」と申し出た。応対した池田さん(25、中野市)が、女性に特殊詐欺を防ぐアンケートを依頼すると共に用途を尋ねたところ、あいまいな返事だったため、さらに確認すると、女性宅に息子を名乗る男から電話があり、「車の購入資金として現金を用立ててほしい」と言われていたことがわかった。
池田さんは、女性が特殊詐欺(オレオレ詐欺)に遭っているのではないかと、塚田秀門次長(48、千曲市)に報告、塚田さんが須坂署に通報、駆け付けた須坂署員の説得で女性はようやく納得した。
池田さんは「お客さまは実の息子さんからの電話だと信じ込んでいましたが、高齢者の高額な現金の引き下ろしについては特に注意していましたので、大切な財産を守ることができてよかった」。
また、井澤副支店長や塚田次長は「朝礼や夕礼などで職員には特殊詐欺への注意を再三呼び掛け、研修なども実施しています。今回の事例を生かし、金融機関の窓口が被害を防ぐ最後の砦だということを皆で再認識して、なお一層注意していきたい」と話していた。
須坂署によれば、須高地区の特殊詐欺は14日現在、全て須坂市で6件(被害額1,795万1,591円)発生、既に昨年1年間の5件を上回っている。
なお、金融機関やコンビニエンスストアなどでの水際阻止は今回で11件目、計1,213万円が守られている。
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