ロケ通じて活性化目指す〜市民有志が誘致・支援組織設立

2016-07-23 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市民有志が主体となって先ごろ、映画やテレビドラマなどのロケ(野外撮影)誘致や撮影支援などを行う「須坂ロケーションサービス」(上原太郎会長、会員9人)を立ち上げた。須坂市では、現在公開中の映画「アルビノの木」の撮影が行われ、米子大瀑布がNHK大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像に使われるなどしている。制作会社などからロケ地の照会も増えていることから、さらなる誘致や作品などを通して、須坂のPRや地域活性化につなげたい考えだ。
 「アルビノの木」は一昨年、須坂駅や須坂商工会議所、峰の原高原、塩野町の山林、高甫地区の田園地帯などで撮影が行われ、作品中に多く登場する。制作の際に、須坂商議所や市民がボランティアで、ロケ地やエキストラの手配・協力、食事の提供、スタッフの送迎をするなどした。
 一方で、市商業観光課によると、制作会社から直接や、ロケ誘致・支援を行う県の信州フィルムコミッションネットワークを通じて、須坂市へのロケ地の問い合わせが増えているという。昨年は把握しているだけで、テレビ番組なども含めて30件の撮影があったという。「真田丸」も信州フィルムコミッションがきっかけだった。
 ロケ地の需要は全国的に高まっていて、加えて、ロケ地巡りなどの観光も盛んになっている。
 ロケの際の制作側の要望は多岐にわたることから、その受け皿となる組織として、アルビノの木に携わった有志が中心となって須坂ロケーションサービスを設立した。当面は手弁当で活動する。
 上原会長(49、塩屋醸造社長)は「窓口になる組織があった方が撮影しやすい。これまでにも個人的にロケの問い合わせを受けている。蔵の町並みの佇まいの要望が多い」という。
 最初の活動として、8月27日に東京で開かれる、全国のロケ地自治体などが集まるイベントに参加する。地域のPRやグルメ紹介のほか、映画・ドラマ関係者との顔合わせなどもある。
 上原会長は「関係者に知ってもらい、少しでもつながりができれば」とし、今後については「まだ手探り状態なので、まずは制作会社などからの要望を受けて対応することになる。エキストラとして出演したり、制作に携われれば自分たちも楽しい。こうしたことをきっかけに須坂の知名度が高まれば。個人的には須坂藩主・堀直虎公の大河ドラマ化が実現すればと思っている」と話している。

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