【須坂市議会】当初予算案を修正可決〜給食センター用地購入費削減など

2016-03-26 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 須坂市議会3月定例会は18日、閉会した。最終日の本会議で市議会は、市が提出した205億5,000万円の平成28年度一般会計当初予算案について、学校給食センター用地購入関連費5,500万円と、旧小田切家住宅指定管理者委託料2,300万円のうち592万5,000円を削減し、予備費に充てる修正案をそれぞれ賛成多数で可決した。修正も含めて一般会計当初予算案や人事案など54議案は可決、同意した。
 現在の学校給食センター(村石町)は昭和51(1976)年建設で老朽化していることから、市は建て替えを計画している。候補地の仁礼町区から昨年10月に建設受け入れの同意を得て、当初予算案に用地購入費などを計上した。
 学校給食センターに関わる修正案は関野芳秀議員ら6人が提出した。修正理由として1.(仁礼町栃倉地区の)給食センター建設候補地近くには悪臭原因事業所があり、給食センターが建設された場合には、さらに周辺住民の生活環境が損なわれる恐れがある 2.仁礼地区にこだわらず、現地改築も含め、あらためて最適地を検討すべきである―などとした。
 討論で浅井洋子議員が修正案反対、原案賛成の立場から、現地改修は面積などの問題があるとし、「栃倉の候補地は周辺の生活環境への影響も含めて、建設条件に合った適地」などと述べた。議長を除く19人で採決し、賛成10人で可決した。
 旧小田切家住宅(春木町)は明治初期の歴史的建造物で市指定有形文化財。復元修理後、製糸業の資料や小田切家の収蔵品などの展示、ギャラリー、サロンなどの場として活用する方針。7月開館予定で、一般財団法人須坂市文化振興事業団(理事長・中沢正直副市長)を指定管理者に指定する議案が3月定例会で可決された。
 旧小田切家住宅に関わる修正案は竹内勉議員ら5人が提出した。修正理由として 1.旧小田切家住宅は2億1,750万円もの費用をかけて改修した建物であり、さらに維持管理委託料2,300万円は高すぎるのではないかと多くの市民の声がある 2.他の類似施設に比べ、館長以下5人の人員配置は過大と考えるため2人の人件費分を削減し、効率的な運用を図るべき―とした。
 討論で古家敏男議員が修正案反対、原案賛成の立場から「職員配置は、指定管理者が管理運営や事業執行に必要な人員を適切に配置すべき。議会が指摘するものではない」などと述べた。議長を除く19人で採決し、賛成11人で可決した。
 三木市長は学校給食センター用地購入費削減について、22日の定例記者会見で「修正案に同意した議員の中でも、建設候補地を現地改修や、市内、仁礼町区の中で探すべきなど意見が違う。説明不足の点もあるのでしっかり説明していきたい。市内全域で再度、候補地を選ぶとなると調査の時間、経費もかかる。(栃倉地区で)理解してもらえると思っている」と述べた。

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