「信濃の国」楽しむCD制作〜あかりの会が朗読

2016-02-06 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 市立須坂図書館はこのほど、オリジナルCD「県歌『信濃の国』を楽しむ」(収録時間44分)を制作し、貸し出しを始めた。本紙「須坂新聞調査隊」のコーナーで紹介した「信濃の国」の現代語訳などに関する記事と、元県立歴史館長・市川健夫さん(小布施町福原)の著書を、須坂あかりの会の境のり子さん(南小河原町)が朗読。須坂市民学園合唱クラブの歌声と併せて収録した。
 「須坂あかりの会」(寺坂美代子会長、26人)は、昭和58年から活動している朗読ボランティア。目の不自由な人への対面朗読をはじめ、須坂新聞や社協広報誌の朗読をCD(昨年6月まではカセットテープ)に録音して送り届けるなど、多方面で活躍している。
 須坂新聞が読者の要望をもとに、「須坂新聞調査隊」コーナーで、県歌「信濃の国」(浅井洌/作詞 北村季晴/作曲)の現代語訳と歴史を掲載したのは平成26年2月8日付と翌週15日付。その前編記事を須坂あかりの会が取り上げて朗読した。毎週、録音テープ(CD)を聞いている人から、「ぜひ後編も聞きたい」とのリクエストが寄せられたほか、地元だけでなく移住者らが県歌に高い関心を寄せていることから、目の不自由な人だけでなく、より多くの人に郷土を知る資料として役立ててほしい―と、CDの制作に取り組んだ。
 歴史的解釈をさらに深めるため、市川さんの著書「信州学ダイジェスト 日本の屋根の風土学」(ブックデザインゆにーく/2007年)の中から「学校唱歌・童謡と『信濃の国』」の章を転用・朗読する許可も得た。
 また須坂市民学園合唱クラブに歌唱を依頼。録音と編集全般は同会メンバーの小林正廣さん(豊丘町)が行った。CDジャケットの制作は同館司書の小宮山ゆきさん。
 境さんは「たまたま今回は私が朗読を担当したが、このCDはあかりの会が33年間積み重ねてきた活動の一環として形になったもの。音楽も入って素晴らしい仕上がりになった。ぜひ気軽に聞いてみて」と話している。

2016-02-06 07:00 am by 須坂新聞 - 0 コメント



須坂新聞


 須坂新聞はタブロイド判(20P~24P)で毎週土曜発行(年間48回)長野県須高地域(須坂市・小布施町・高山村・長野市若穂地区)で購読をいただいております。また配達地域外でも郵送にてご購読いただけます。購読料は1100円(月額/税込)です。購読お申し込みはこちらから。