2016-01-30 07:00 am by 須坂新聞
須坂市は本年度、臥竜公園の竜ケ池の水質改善の一環として、冬季に池の水の入れ替えを行い、効果を検証する。夏から秋にかけてアオコや悪臭が発生し、長年の懸案となっている。現在、排水ゲートが故障しているため、改修工事と水の一部入れ替えを行い、来年度以降も継続実施していく考えだ。
竜ケ池は南側から灰野川の水を引き入れ、同池中央に架かる臥竜橋の西側の排水ゲートから下流の水路に流している。城ケ鼻水利施設維持管理組合が管理し、農業用水などとして利用されている。
排水ゲートは上部、中部、下部にそれぞれ排水口が設けられている。通常は中部と下部は閉じられ、上部のみで排水している。排水量が少なく、池の水が循環しづらいことなどが、アオコなどの発生の原因と考えられている。
平成4年に池の底の土砂などをさらうしゅんせつ工事を実施したが、その後、再び悪化した。これまで、EM菌などによる水質改善を試みたが、十分な効果にはつながらなかった。そのため、4月の竜ケ池池開きまでの期間を利用して水の入れ替えを行うことに。
排水ゲートは老朽化して、数年前から下部の排水口が故障しているため、本年度は中部までの水を抜く。ヘドロの除去などは行わない。排水ゲートの改修費は約400万円。
市道路河川課では「水の入れ替えでどの程度効果があるかみてみたい」と話している。昨年の12月市議会の一般質問で、奥原利広まちづくり推進部長は、天然のバクテリアなどを利用した水質浄化の実施も検討していると答えた。
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