2015-11-14 07:00 am by 須坂新聞
県農業経営者協会上高井支部は9日、須坂園芸高生との意見交換会を開いた。地域の農業振興や担い手育成などを目的に毎年実施しており、果樹などを栽培している農業経営者らが自身の取り組みを話したり、生徒の質問に答えた。
JA須高高甫ぶどうセンターでは、後藤農園の後藤文夫さん(57、須坂市野辺町)と、県の「新規就農里親制度」により後藤さんの下で研修を積んだ渋谷光太郎さん(36、須坂市塩川町)、現在研修中の岩城光好さん(32、須坂市仁礼町)が、同校園芸科果樹科学コースの3年生24人と交流した。
後藤さんはブドウなどを栽培している専業農家。兼業から転身して約10年になる。研修生の受け入れは岩城さんで6人目となり、積極的に就農希望者をサポートしている。「若い人がいると自分自身もやる気が出る。仲間がそばにいる安心感もある」と話した。
千葉県出身の渋谷さんは2013年に就農した。ブドウを栽培し「一生懸命作った物が喜ばれたり、直接お礼を言ってもらえたときがうれしい」と、やりがいを説明。今後は「みんなが農業をしたいと思ってもらえるように頑張りたい」と目標を語った。
大阪府出身の岩城さんは、昨年から研修生として学んでいる。来年5月に独立する予定で「人にとって食べることは欠かせない。それを生産できるのは誇り」。就農に向けて「技術面はもちろん全国に(果樹などの)須坂の魅力を発信していけるように準備している」と述べた。
実家が専業農家の丸山魁斗君(18、須坂市小河原町)は「農業は工夫することで楽しんでやっていける仕事だと思った」と魅力を実感した。栽培だけでなく販売についても学び、将来は家業を継ぐ考えだ。
また、同校でも意見交換会を開き、「これから自分がどんな仕事をやりたいのか」をテーマに、生徒12人が目標を発表した。支部会員らは「見聞を広げることが大事」「一度就職してから就農している人も多い」「時間をかけてやりたいことを決めればいい」などとアドバイスを送った。
依田浩明支部長(61)は、生徒や支部会員の意見が聞けて有意義な時間だったとし、生徒には「将来の参考にしてもらえればうれしい。頭の片隅に少しでも残ってくれたら」と話していた。
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