福島の大幟〜建立終え、充実の笑顔

2015-11-07 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 須坂市指定有形文化財「福島の大幟(おおのぼり)」の建立が2日、終わった。22年ぶりということもあり、10月24日からの期間中は市内外から大勢が見物に訪れてにぎわった。3日は福島町区民らが、大幟を解体して天神社に戻す「蔵入れ」の作業を行った。無事建立し終えた充実感や安堵感から、区民からは笑顔があふれ、若者たちは「また建てることができれば」と前向きに語った。
 蔵入れ作業は、クレーンで長さ約36.5mのぼり竿を抜いてから台車に載せ、区民が綱や縄で竿を持ち上げながら、須坂長野東IC北側の建立地から天神社まで運んだ。子どもから年配者まで150人以上が参加して力を合わせた。2本ののぼり竿を天神社横に納め終わると、全員で乾杯をして喜びを分かち合った。
 建立実行委員長の小林照夫区長は「区民をはじめ多くの関係者の協力のおかげ。次の世代につなげることができた。区の結束も強まった。天候にも恵まれて多くの方に見に来ていただき、知ってもらうことができた」と話した。
 会社員の塚田陽介さん(31)は「いろんな世代の人が集まり、一丸になってできたことはとてもいいことだったと思う。やって良かった。自分たちもまた建てられればいいと思う」と話した。
 現在ののぼり竿(スギ)は老朽化しているため、次回建てる際には新たな竿が必要という。ただ、長さ30m以上のため、木材を用いる場合は、伐採した山から福島町までの運搬が課題になるという。

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