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社会貢献で福祉事業診療所〜須坂やすらぎの園に併設

2015-08-22 07:00 am by 須坂新聞

お知らせ icon 　総合福祉施設「須坂やすらぎの園」（須坂市本郷町）を運営する社会福祉法人睦会（神野久雄理事長）は来年４月、地域住民など一般も受診できる診療所「やすらぎクリニック須坂」を寿楽園東側に新設する。18日、現地で地鎮祭を行った。社会福祉法が定める「生計困難者のための無料または低額で行う診療所」（第二種社会福祉事業診療所）。県内では初。関東甲信越では２例目となりそうだ。
　住民が受診できる医療施設の地域要望や同園家族会の設置要望を受け、社会的弱者の援助を目的に、社会福祉法人の同会が社会貢献事業の一環で行う。
　同園は特別養護老人ホームや養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム、保育園などで大規模多機能施設を形成する。診療所開設後は医療分野の充実が図られる。同園施設利用者や保育園児、職員なども受診でき、利便性が高まる。
　診療科目は整形外科と内科を予定。敷地約800平方メートル。鉄骨造平屋、洋瓦ぶき、約250平方メートル。事務室、薬局、待合室、トイレ（多目的を含む）、診察室、処置室、エックス線室・操作室、院長室、職員室、相談室など。設備はエックス線装置や骨密度測定装置、心電測定器、血圧測定器、電子カルテなど設置する。職員は院長、看護師、医療相談員、事務員ほかを配置する予定。
　地鎮祭は、地元中村茂区長や家族会代表、中嶋袈裟二中嶋建築設計事務所社長（設計監理）、新井精一千広建設社長（施工）、法人関係者ら21人が出席。地元の林秀盛蓮生寺住職が祭事を務めた。
　祭事の席上、神野理事長は「地元要望もあり、診療所を併設する大事業に踏み込むが、今後もご支援をいただき、順調に事業が進められるよう祈念申し上げる」と述べた。