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【須坂市】「ふるさと納税」好調な出だし〜2カ月で昨年度年間額の3倍近くに

2015-05-30 07:00 am by 須坂新聞

政治・経済 icon 　須坂市のふるさと納税の申し込みが急増している。1,358万円（1,395件）だった昨年度に対し、26日現在で3,815万円（2,668件）と、わずか２カ月足らずで昨年度１年間の３倍近い金額になっている。市政策推進課では、４月から寄付した人に贈るお礼の品（返礼品）の種類を増やしたことや、手続きがインターネット上で簡単にできるようになったことなどが大きな要因としている。
　同課によると、４月１日の受け付け開始から１日100万円ほどのペースで増え続け、半月ほどで昨年度の金額を超えたという。
　市では販路拡大など産業振興につながればと、市内事業者に呼びかけ、一定以上の金額を寄付した人に贈る返礼品を４月から大幅に増やした。昨年度までは年間5,000円以上でリンゴ（サンふじ５?）の１種類だったが、本年度からは１万円以上の３段階で計69種類から選べるようにした。
　返礼品は特産のリンゴやブドウなどの果樹のほか、みそ、そば、おやき、日本酒、ワイン、菓子、ジャムなどで、のこぎりや手ぬぐいなどもある。寄付者は主に首都圏や関西方面から。圧倒的に果樹の人気が高いといい、モモなどは既に予定数を完売する状況になっている。
　税制改正による減税上限の引き上げなどにより、同課では「お礼の品を目当てに寄付をする人も多い」としながらも、「税収が増えるほか、全国の人に須坂市を知ってもらったり、須坂市の特産品を楽しんでもらえる切っ掛けになる」と期待している。
　ふるさと納税は平成20年度に始まった。自治体に寄付することで返礼品がもらえたり、個人住民税が一部控除されるほか、寄付金の使い道を指定できるなどの特徴もある。